キングジムの「ポータブック XMC10」は現代に蘇ったモバイルギアだ(言い過ぎ感)

これがポータブックです。

皆さんこんにちは。必殺技は安物買いの銭失いのシオナイト(@sheonite)です。

ちょっと前にテキスト入力マシーン欲しさにNECの「LifeTouch NOTE」を買って失敗した話を書かせていただきましたが、今回もまた懲りずに似たような端末を買ってしまいました。

サムネでバレバレですけど、キングジムの「ポータブック」です。

製品概要

ポータブック」はオフィス・家庭用文具で有名なキングジムが、2016年2月に発売したWindows 10 Home搭載のノートパソコンです。

ポータブックの箱。高級感ある。そりゃ10万もすれば...
ポータブックの箱。高級感ある。そりゃ10万もすれば…
今回入手したのは未使用品。ピカピカです。
今回入手したのは未使用品。ピカピカです。

スペックは正直イマイチですが、キーボードが2つに分割できるスライドアークキーボードを採用し、話題になりました…

これがポータブック。キーボードが真ん中からパカッと分割します。
これがポータブック。キーボードが真ん中からパカッと分割します。
これがスライドアークキーボード(キングジム公式より)
これがスライドアークキーボード(キングジム公式より)

ポータブックのスペック

OSWindows 10 Home 64Bit
CPUIntel Atom x7-Z8700 1.6GHz
メインメモリ2GB
液晶ディスプレイ8型TFTカラー液晶
解像度1,280×768ドット
ストレージeMMC 32GB
Webカメラ200万画素
通信機能無線LAN/Bluetooth
外部出力HDMI/VGA
USBポートUSB2.0×1
カードスロットSDメモリーカード×1
バッテリー駆動時間約5時間

…が、スペックが低いこと、拡張性がほとんど無いこと、スペックと比較して価格が異様に高いこと(税込10万円くらい)などから全く売れず、翌2017年には製造終了、価格は2万円台に下落。

更に、キングジムは2019年1月に修理受付を終了しました。完全に黒歴史扱い。サポート切るの早すぎるだろ。

購入のきっかけ

LifeTouch NOTEの時と同様、タッチタイピングが可能なテキスト入力マシーンが欲しいなぁと考えていたところ、たまたまヤフオクで未使用品を発見してしまったのがきっかけです。

マニュアルとUSB電源プラグ、USBケーブル、MS Office 365の1年間利用権です。
マニュアルとUSB電源プラグ、USBケーブル、MS Office 365の1年間利用権です。

私はいまだにテキスト入力マシーンとしての「MobileGear(通称モバギ)」に強い憧れを持っていまして、なんとなーくポータブックとモバギのコンセプトが似てるなぁと思ってたんですよね、Windowsが動くところとか(モバギはCEだけど)。

性能の低さはテキスト入力がメインなので余り気にしてませんし、ポメラと違い、快適とは言えないまでも単体でブログ更新なんかもできちゃうのが魅力。日本語入力システムも自分の好きなものが選べます。

未使用品なのでWebカメラに保護シール貼ってあった。
未使用品なのでWebカメラに保護シール貼ってあった。
独自のポインティングデバイスであるフィンガーマウスにも保護シールが。こいつの操作性は最悪。
独自のポインティングデバイスであるフィンガーマウスにも保護シールが。こいつの操作性は最悪。

あと、Microsoft Office 365の1年分利用権が付いてたのも決め手でしたね。今回のポータブック落札価格が25,000円だったのですが、Officeの利用権が1年で約13,000円ですので、実質12,000千円でポータブックを購入できたことになります。

Officeの利用権が付いてた。普段も使うのでこれはありがたい。年間12,984円しますし。
Officeの利用権が付いてた。普段も使うのでこれはありがたい。年間12,984円しますし。

ポメラのDM200が実売35,000円ですからお買い得と言わざるを得ない。自宅のMacと自作PCでもOffice使えますしね。

購入して良かった点

小型PCでちゃんとWindows10が動く

ちっちゃくて遅いけど、立派なWindowsパソコンですので、ビジネス的な用途であれば大抵のアプリケーションは動きます。もちろんスペック的にゲームは厳しい。

上でも書きましたが、日本語入力システムも気に入ったものを使えるのが魅力ですね。

タッチタイピングできるキーボードサイズ

キーはちょっと小さいですけど、慣れればタッチタイピング(ブラインドタッチ)が可能です。

上カーソルの横にシフトキーがあったり、Escキーの横に半角/全角キーがあったりするのはちょっと嫌ですが。

モバイルバッテリーで駆動できる

バッテリーが少なくなったらモバイルバッテリーから給電することが可能です。これは地味に便利ですね。

HDMIとVGA接続が可能

背面にHDMIとVGA出力が付いてますので、出先でプロジェクターに繋いでプレゼンも可能です。液晶の解像度は1,280×768ですが、HDMIからはなんと4K出力が可能です(30Hzですが)。

微妙だった点

液晶がめちゃくちゃ低品質

最大輝度は低いしコントラストも低い。視野角は狭いしなんかギラギラしている。TFTなんだからモバギのSTN液晶よりマシかなと思ったけど、結構な目潰し液晶です。長時間見てるのは非常に辛い。特に白地に黒文字とか見てると疲れます。

ポータブックの液晶画面。写真より実物は見にくい気がする。
ポータブックの液晶画面。写真より実物は見にくい気がする。

対策として私はテキストエディタの「TeraPad」をインストールして、黒背景の緑文字で使用しています。大昔のPCというか、マトリックス感があっていいです。

テキスト入力はTeraPadを使用。こうすると非常に見やすい。
テキスト入力はTeraPadを使用。こうすると非常に見やすい。

あと液晶画面があまり大きく開きません、最大開度125度。開度が狭いということは、作業姿勢もある程度制限されるということです。これは人によって結構ストレスになるかも。

拡張性が低い

2GBのメインメモリも32GBの内蔵ストレージもマザボ直付けなので、追加や交換はできません。悲しい。

ユーザ側でできることはUSBまたはSDカードスロットを使ったストレージ拡張くらいしかありません。

極小のUSBメモリであれば、背面にあるカバーを閉じた状態で使えるとの噂を聞いたので、小さめのUSBメモリを買ったのですが、これは少し大きかったようで蓋が閉まりませんでした。

ストレージ拡張用に買ったUSBメモリ。
ストレージ拡張用に買ったUSBメモリ。
このUSBメモリはほんの少し背が高かったので、背面カバーは閉まりませんでした。
このUSBメモリはほんの少し背が高かったので、背面カバーは閉まりませんでした。

仕方ないのでSDカードスロット側で容量を拡張することに。ポータブックのSDカードスロットは刺さり方が浅いので、通常サイズのSDカードではかなり出っ張って邪魔なのだそうです。

なので少し短めのmicroSDカードアダプタを購入。

小さめのmicroSDカードアダプタを購入。
小さめのmicroSDカードアダプタを購入。

これがジャストサイズ!ほぼ本体とツライチになりました。

microSDアダプタを挿したところ。ジャストサイズ!(ジャスト過ぎて取り出しにくい)
microSDアダプタを挿したところ。ジャストサイズ!(ジャスト過ぎて取り出しにくい)

フィンガーマウスが使えねぇ

キーボード中央にフィンガーマウスというポインティングデバイスが付いているのですが、これが噂どおり操作性最悪。こいつに慣れる努力をするより、素直にマウス買った方がいいです。

これが悪名高いフィンガーマウス。この上で指を滑らせるとカーソルが動きます。
これが悪名高いフィンガーマウス。この上で指を滑らせるとカーソルが動きます。

ということで薄型の無線マウスを購入。これがポータブックの外装と質感がピッタリでした。

購入したマウス。薄型だし、質感もポータブックに合ってます。
購入したマウス。薄型だし、質感もポータブックに合ってます。

無線マウスのレシーバーは本体に挿した状態で背面のカバーを閉じることができるので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりません。

マウスのレシーバー。この状態でカバーを閉じることができます。
マウスのレシーバー。この状態でカバーを閉じることができます。

これはいい買い物だった。

バッテリー駆動時間5時間は微妙

モバイル用途のPCで5時間は短くね?

まぁモバイルバッテリーが使えるから許せますけどね。

キーボードの組み立て精度が怪しい

スライドアークキーボードの右手側に少しガタつきがあります。

特にこの辺の遊びが大きい。タイピングでちょっと耳障りなガタガタ音がします。
特にこの辺の遊びが大きい。タイピングでちょっと耳障りなガタガタ音がします。

右手が受け持つキーを押した時、左手側よりも少し大きい打鍵音がします。これがちょっと気になる。

個体の問題だとは思いますが、ネット上のレビューを見ると同じような症状を訴えている人がいましたので、ポータブックではよくある話なのかもしれません。

気になるから直して欲しいんだけど、もうサポート終わってるからなぁ。

今回のオススメ度

キングジムポータブック」のシオナイト的オススメ度は★★★☆☆(星三つ)です。コンセプト的には面白い製品ではありますが、上記のとおり欠点が多すぎます。

テキスト入力専用機と割り切ればそこそこ使えるPCだと思いますが、メインPCにできるようなシロモノではありませんので、購入しようとお考えの方は十分お気をつけください。

それでも私は結構気に入っているので、しばらく使ってみようと思っています。

ではでは。

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