5万円超のレバーレス「HitBox Ultra」は本当に価値があるのか?Razer Kitsuneと比較して検証

皆さんこんにちは。ストリートファイター6は永遠のダイヤ帯、シオナイト(@sheonite)です。
今回は、レバーレス(=レバーを持たず全てボタン入力)タイプのコントローラ、「HitBox Ultra」を購入しましたので、実際に1ヵ月ほど使用した感想をお届けします。
私自身、以前にレビューしたRazerのレバーレスコントローラ「Razer Kitsune」を1年間使っており、その経験も踏まえ、比較を交えつつ紹介していきます。
製品概要
HitBox Ultra は、レバーレスコントローラ分野で先駆的存在である Hit Box 社の最新モデル。



対応プラットフォームは PS5、Switch、PC、Xboxです。
主な特徴は以下のとおり。
- 横幅約407mm × 奥行き178.6mm × 厚さ27mmのスリム筐体(重量約1.7kg)
- スチールボディ+厚みのあるアクリル天板仕様で “プレミアム” 感を志向
- メイン丸型ボタンは標準で約1.0 mmのボタンストローク(押し切り距離)になっており、オプティマイザー(アタッチメント)で0.65 mm/1.5 mmに調整可能
- 拡張ボタン「C.O.M.B.O. Extensions」が付属(配置角度も調整可)
- その他:取り外し可能なUSBケーブル、磁石式底板、トーナメントスイッチ付き
- 価格はAmazonで54,780円(2025年10月1日時点)

購入して良かった点
私が実際に使用してみて「ここは刺さるな」と感じた優れた点を挙げます。
所有欲を満たす高級感
まず見た目・質感の面で、Kitsuneと比較しても「所有していて嬉しくなる」レベルを感じます。

スチール筐体+アクリル天板という組み合わせは、見るからに高級仕様。手に持った時のずっしりとした感覚も、格闘ゲーム用機材として“本気”を感じさせます。
また、拡張ボタンやオプティマイザーの付属アクセサリも充実しており、所有する楽しさ・カスタマイズへの期待感が高まります。

自然に指がボタンに収まるボタン配置
私がこれまで使っていたRazer Kitsuneは、ボタンが大きく、そして間隔が広いので、意識的に指の間隔を広げておかないと素早くボタンが押せないという不満がありました。

のがわかりますね。
それに比べて、HitBoxのボタンは小径で、間隔も近めに設定されているため、意識して指の間隔を広げなくても、自然に指を並べて置けるという印象があります。


格闘ゲームの入力においては、「置いた瞬間に次の動きを考えられる」感覚が得られやすいです。
ストローク浅め/カスタマイズ可能な押し心地
メインボタンのストロークが標準で1.0 mm、更にアタッチメントで0.65 mmまたは1.5 mmに調整できる設計は非常に評価できます。

実際使用してみて、軽く押した瞬間に反応が返ってくるような感覚があり、Kitsuneより“速さ”を意識できました。
また、Kitsuneは押下音の静か目なコントローラでしたが、HitBoxについても静音を意識した構造設計のおかげで、うまく押下音を抑制できています。




自由度のある拡張ボタン(C.O.M.B.O. Extensions)
L3/R3/タッチパッド用の拡張ボタン(C.O.M.B.O. Extensions)が3つ取り付けてあります。

これは横の丸ボタンを軸に、隣のボタンと干渉しない範囲で角度を自由に変えられる構造になっています。


なお、拡張ボタンを回転させるのにはそれなりに抵抗がありますので、プレー中にズレてしまうようなことはありません。ご安心を。
また、この拡張ボタンは、底板を開けて配線を取り外す手間は必要ですが、初期のボタン以外にも取り付けることが可能です。

この拡張ボタン、本当に便利ですよ。
マルチプラットフォーム対応&トーナメント仕様
PS5/Switch/PC/Xbox対応 、トーナメントモードスイッチで誤動作防止、ロックが付いたUSB着脱ケーブル、底板が磁石でくっ付いており内部へのアクセスが容易など、持ち運びの容易さ・大会での適合性、メンテナンス性の高さもよく考えられており、素晴らしいと思いました。



微妙だった点
もちろん、完璧ではありません。私が使用中に「これがもう少し…」と感じた点も以下に整理します。
価格が高い
レビュー冒頭の通り、Amazon価格で約5万5千円という高価格帯です。Nintendo Switch 2が買えちゃいます。
所有欲や高機能を重視する方には許容範囲かもしれませんが、「まずレバーレスを試してみたい」「予算重視」というユーザにはハードルが高いと言わざるを得ません。
天板アクリルパネルの手汗・指紋が目立つ
質感が高い反面、光沢アクリル上面は使用中に手汗や指紋が目立ちやすいです。
私もプレイ後に見ると、パネルに指紋跡・手汗が広範囲に残っており、「高級感=気を遣う」ことを意味していると感じました。
特に、対戦会など人前で使う機会を想定するならば、拭き取り用クロスを常備するなどメンテナンス意識が必要です。
底面の滑り止めがスポンジシートで耐久性に不安
底部の滑り止めは確かに滑らない印象はありますが、素材がただのスポンジシート(公式記載では「No-slip foam grip」)となっており、手触り・長期使用耐久面ではやや物足りなさが残ります。
Razer Kitsuneのようなシリコンゴム底面の高級感や“耐久性と比べると、値段の割にここだけチープすぎないか?と感じました。
保護フィルムなし&微細な傷入りの初期状態が残念
私が購入時、天板アクリル面に保護フィルムのようなものが貼られておらず、端の方に微細な傷がいくつか付いていました。
高価格帯製品ゆえに、このあたりの初期品質チェックがもう少し丁寧だとさらに信頼感が増したと思います。
所有欲を満たす製品であるだけに、こうした初期印象の積み重ねは重要だと感じました。
こういう光沢仕上げの製品って、最初に保護フィルムをペリペリ剥がすのが楽しいのに(笑)
今回のオススメ度
今回ご紹介した「HitBox Ultra」のオススメ度は ★★★★☆(星4つ) です。
操作性・機能性・所有感すべてにおいて高水準ですが、価格・初期品質という観点で万人に「とにかく買え!」とは言い切れないため、満点ではなく星4つとしました。
特にこんな方におすすめです
- 本格的にレバーレススタイルに移行したい格闘ゲーマー
- 対戦会・イベント持ち運び用途でも安心なハイエンドコントローラーを探している
- 所有欲を満たす、質感ある筐体を求めている
- PC・PS5・Switchなど複数プラットフォームで活用を考えている
とまぁ、こんな感じでしょうかね。私は非常に満足してますよ!
ではまた。
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