クランクが付いたクセの強い携帯ゲーム機、Panicの「playdate」をゲットしました!

2022年9月20日

Panicのplaydate

皆さんこんにちは。初めて遊んだ携帯ゲーム機はゲーム&ウォッチのシオナイト(@sheonite)です。

先日、我が家に最新(おそらく)の携帯ゲーム機が届きましたので紹介します。これはご存じない方、多いんじゃないかな。

製品概要

今回ご紹介するのは、Panicが発売した携帯ゲーム機「playdate」です。

playdateと専用カバーの箱です。
playdateと専用カバーの箱です。
そして箱の裏。なんか露出とホワイトバランス合っていない感。
そして箱の裏。なんか露出とホワイトバランス合っていない感。

Panicは、主にMacやiPhone用のアプリケーションを作っているアメリカの企業です。古参のMacユーザにはコードエディタの「CODA」(今は「nova」になってますが)や、FTPクライアントの「Transmit」の会社と言えばわかってもらえると思います(多分な)。

個人的にPanicはMac専門のソフトウェア会社というイメージでしたので、ゲーム機を出すと聞いた時には「何で?」って思いました(笑)。

まぁ、2018年にアドベンチャーゲーム「Firewatch」のパブリッシャーになってたので、中の人にゲーム好きがいるんだろうなぁとは思ってましたが。

上蓋を開けたところ。斜めに入ってるのがシャレオツ。
上蓋を開けたところ。斜めに入ってるのがシャレオツ。
右の「Have fun!」の中身は充電およびPC接続用のUSB-C to Aケーブル。あと小さい説明書も入ってます。
右の「Have fun!」の中身は充電およびPC接続用のUSB-C to Aケーブル。あと小さい説明書も入ってます。

playdateは、2019年に開発が発表され、日本時間の2021年7月30日AM2:00から初回生産2万台の予約が開始されました。私は絶対に手に入れたいと思っていたので、直前にめざましをかけて争奪戦に参加。

あっという間に予約は埋まってしまいましたが、なんとか予約番号1万5千番台で予約することができました。

これが本体。小さいですね。
これが本体。小さいですね。

んで、元々初回生産の2万台については2021年の年末までに発送される予定だったのですが、コロナ禍によるサプライチェーンの混乱やら何やらで、私の手元に届いたのが2022年8月29日。1年以上待たされました。注文したのも忘れてたくらい。

こちらは純正カバー。作りがしっかりしてます。
こちらは純正カバー。作りがしっかりしてます。
カバーはマグネットでくっつくのですが、隅にピンがついており、本体の穴と合わせることでズレなくなります。賢い。
カバーはマグネットでくっつくのですが、隅にピンがついており、本体の穴と合わせることでズレなくなります。賢い。
これが本体側の穴。四隅に穴が開いていますが、カバーのピンが入るのは3か所。1か所はたぶんストラップホールだと思う。
これが本体側の穴。四隅に穴が開いていますが、カバーのピンが入るのは3か所。1か所はたぶんストラップホールだと思う。
カバー付けたところ。かっこいいので本体と一緒に購入することをオススメします。
カバー付けたところ。かっこいいので本体と一緒に購入することをオススメします。

前置きが長くなってしまいました。

playdateは、モノクロの反射型液晶と、AとBの2つのボタン、十字キーを備えた携帯ゲーム機です。

本体正面です。
本体正面です。
んでこれが本体裏側。
んでこれが本体裏側。

特徴はなんといっても、本体右側に付いているクランク。ゲームによって機能は様々ですが、これをゆっくり回したり、はやく回したりすることで、キャラクターをアナログ的な感覚で操作することができます。回しているだけで楽しい。

これがクランク。本体側に溝があり、そこにクランクのツマミを収納できるようになっています。
これがクランク。本体側に溝があり、そこにクランクのツマミを収納できるようになっています。

本体の大きさは76×74×9mmと非常にコンパクト。ディスプレイは400×240ドットのモノクロ液晶でバックライトは付いていません。

CPUは168MHzのCortex M7。RAMは16MB、内蔵ストレージは4GB。バッテリー駆動時間は公称8時間。

十字キーとA,Bボタンという、オッサンに優しい操作系。
十字キーとA,Bボタンという、オッサンに優しい操作系。

ディスプレイが低解像度でモノクロということもあり、非常にサクサク動きます。ゲームの容量も小さいので、ストレージ4GBはかなり余裕のある容量に感じました。

操作系は上で説明したとおりですが、3軸加速度センサーとマイクにも対応しているみたいです。これらを活用したゲームはまだ遊んでいません。

本体下側には左からマイク、3.5mmイヤホンジャック、USB-Cポート。
本体下側には左からマイク、3.5mmイヤホンジャック、USB-Cポート。
本体上面には電源ボタン。スリープからの復帰はダブルクリックです。
本体上面には電源ボタン。スリープからの復帰はダブルクリックです。
本体右には噂のクランク。
本体右には噂のクランク。
そして左側ですが、こちらには何もありません。
そして左側ですが、こちらには何もありません。
本体はマレーシア製。ちなみにカバーはベトナム製です。
本体はマレーシア製。ちなみにカバーはベトナム製です。

サウンドはPCMやWAVに対応。とはいえ、ほとんどのゲームがチップチューン系BGMで、いまのところポテンシャルはよくわからない。

右にはスピーカーの穴。意外と良い音が鳴ります。その上にあるボタンはホームボタン、かな。
右にはスピーカーの穴。意外と良い音が鳴ります。その上にあるボタンはホームボタン、かな。

ゲームはダウンロード型。本体の価格には24本のゲームで遊べる権利が含まれているのですが、本体が到着してユーザ登録をした時点から、週に2本ずつ、12週にわたってゲームが配信されるというオモシロ仕様になっています。

つまり本体が届いても、最初の1週間は2本のゲームでしか遊べません。

最初にダウンロードされた「Whitewater Wipeout」はサーフィンのゲーム。
最初にダウンロードされた「Whitewater Wipeout」はサーフィンのゲーム。
最初にダウンロードされたもう一本「Casual Birder」。英語が読めないとつらいやつ。
最初にダウンロードされたもう一本「Casual Birder」。英語が読めないとつらいやつ。

私の場合、最初の2本があまり好みのゲームではなかったため、購入したことを後悔する地獄の1週間となりました(笑)。

でも大丈夫。翌週に一番期待していた「Crankin’s Time Travel Adventure」が届いたので。

そして2週目の1本「Boogie Loops」。ステップシーケンサーっぽい、やってないけど。
そして2週目の1本「Boogie Loops」。ステップシーケンサーっぽい、やってないけど。
2週目の2本目「Crankin's Time Travel Adventure」これはマジでオススメ。
2週目の2本目「Crankin’s Time Travel Adventure」これはマジでオススメ。
いつの間にか来ていた3週目の1本「Pick Pack Pup」。まだやってない。
いつの間にか来ていた3週目の1本「Pick Pack Pup」。まだやってない。
3週目のもう1本「Lost Your Marbles」。こちらもまだやってない(おい)
3週目のもう1本「Lost Your Marbles」。こちらもまだやってない(おい)

紹介動画

紹介動画を作ってみましたので、よかったらご覧ください。

購入して良かった点

スキマ時間に遊べる手軽さ

電源ボタンのダブルクリックで即起動。各ゲームの立ち上げには若干もたつきを感じますが、動き出したらあとはサクサク。

ドッシリと腰を据えて遊ぶようなゲームはなく、ミニゲーム感覚で遊べる作品がほとんどなので、少し時間をつぶしたいときにサクッと遊ぶにはちょうどいいゲーム機です。

小さくて軽い

寸法が76×74×9mmで重量はおよそ85g。小さなポケットでもスッポリ納まります。

専用のカバーを付けても大した大きさにはならないので、普段持ち歩いているバッグなどに忍ばせておいても全く邪魔になりません。

むしろ人に自慢できるので積極的に持ち歩くべき(笑)。

クランク回すのが楽しい

クランクを回すというアナログな操作感が非常に楽しい。周りで見ている人も「何それ?」って物珍しそうに声をかけてきます。

「塊魂」作者の高橋慶太さんが手がけた「Crankin’s Time Travel Adventure」は、このクランク操作がうまくゲームに活かされています。そして面白い!

大好きなゲーム「Crankin's Time Travel Adventure」。playdate知らない人に絶対遊ばせる、個人的接待ゲーです。
大好きなゲーム「Crankin’s Time Travel Adventure」。playdate知らない人に絶対遊ばせる、個人的接待ゲーです。

ただ、熱中しすぎてクランク壊さないか心配になりますが。

個人でアプリを作ることが可能

playdateはゲームを自分で開発することができます。

公式ページでMac、PC、Linux用のSDKが無償配布されていますので、腕とアイデアに自信がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

私もそのうち挑戦しようかなと思っております(やらないフラグ)。

微妙だった点

液晶にバックライトが無い

ディスプレイが高反射型液晶なので目には優しいのですが、照明が当たらないところではほぼ見えません。

ベッドで仰向けになって遊ぶのはあきらめたほうがいいです。

解像度が低いので日本語化が絶望的

2022年9月15日時点で、playdateの言語設定は英語のみとなっています。

今後、ローカライズの予定はあるみたいなのですが、液晶の解像度が400×240と低いため、日本語化はかなり厳しいのではないかと感じています。

Casual Birder」のようなアドベンチャーゲームは英語が理解できないとまず無理。私の場合、ほぼ英語学習用アプリと化しています。

「Casual Birder」の画面。この解像度で日本語化は厳しいのでは?
「Casual Birder」の画面。この解像度で日本語化は厳しいのでは?

日本語化できてもカタカナが限界じゃないかなぁ。セガマークIIIのファンタシースターみたいになりそうだけど。

【参考】ファンタシースター
【参考】ファンタシースター

遊びたいゲームですぐに遊べない

ゲームは週に2本ずつの配信されるのですが、配信されるゲームをユーザ側から選ぶことはできません。これを楽しい仕掛けと思えるかどうか。

配信されるゲームの数々。...ですが、週に2本ずつの配信となっております。
配信されるゲームの数々。…ですが、週に2本ずつの配信となっております。

1週間待って配信されたゲームが自分の好みに合わなかったときの脱力感といったら…。

高い

私の場合ですが、本体、専用カバー、送料、関税トータルで$252.56かかりました。

購入した際の明細。なかなかの値段ですよね。
購入した際の明細。なかなかの値段ですよね。

ドル建ての決済というのも敷居が高いですが、追い打ちをかけるように昨今の円安です。

昨日(2022年9月14日)の為替レートが1ドル142.92円ですから、日本円でだいたい3万6千円ですか…

Nintendo Switchが買えます(笑)。

クランクが壊れないか心配

ゲームによってはクランクをめちゃくちゃ速く回さないとクリアできないものもあり、耐久性に不安を感じます。

修理が必要となった場合、米国のPanicとのやりとりになると思われますので、うまく意思疎通を図れるのか心配です。

パーツの特性上、丈夫に作られているとは思うのですがね。

入手性が悪い

playdateを購入する場合、Panic公式サイトから注文を行う必要があります。

オーダーのフォームは全て英語。決済はドル建てなので、なかなか敷居が高い。

そして今注文しても、手元に届くのは2023年です。サプライチェーンの状況が改善すれば早まる可能性はありますが。

ぐぬぬ…

「Estimated ship date: Early 2023」つーことで、注文しても発送は2023年初頭です。
「Estimated ship date: Early 2023」つーことで、注文しても発送は2023年初頭です。

今回のオススメ度

今回紹介したPanicの「playdate」ですが、オススメ度は★★★★☆(星四つ)です。

手軽に持ち運べて、スキマ時間を埋めたいときにサッと遊べる。持ってる人少ないから注目のマト。友達に遊ばせると確実に盛り上がる。そんなゲーム機です。

だけど、入手性悪いし、じっくり遊べる日本語対応大作RPGが出ることはまず無いと思うので、シロウトにはオススメできないですね(笑)。

しばらくは日常的に持ち歩いていると思うので、遊んでみたい方は私を見つけたら声をかけてください(リアル知り合い限定)。

ではまた。