寝っ転がりながらPCの積みゲーを消化したかったので「Steam Deck」を買いました

2024年4月13日

Steam Deck 512GB

皆さんこんにちは。残りの人生を捧げてもクリアしきれないくらいゲームソフトを所有しているシオナイト(@sheonite)です。ファミコン版「Wizardry(ウィザードリィ)」だけで一生遊べる自信あります。

さて、職場でもゲーム大好きおじさんとして認知されている私。ちょいちょい同僚から、「このゲーム超面白いんで買った方がいいですよ」と薦められます。

その度にウィッシュリストに追加し、セールを待って購入しているのですが、まぁ遊ばない。実体をもたない積みゲーが凄いことになっています。

誠に遺憾ながら仕事が忙しくてゲームする時間が取れないのが原因。寝る前とか通勤時間に気軽に遊べる環境があるといいんですけどね。PCの電源入れるのって、そこそこ気合が必要じゃないですか?

なんてことを思っていたら先日、行きつけの駿河屋で運命的な出会いがありました。携帯ゲーム機「Steam Deck」です。

製品概要

Steam Deck(スチーム デック)」は、PC向けのゲーム配信サービス「Steam」を展開するValve(バルブ)社が販売している、携帯型ゲーミングPCです。

米国では2022年2月にデビュー。日本では少し遅れた2022年12月17日から販売されております。

「Steam Deck LCD 512GB」購入品一式。中古で箱はありません。
「Steam Deck LCD 512GB」購入品一式。中古で箱はありません。

AMD社の4コア/8スレッドのカスタムCPUを搭載しており、GPUもRadeon RX 6000シリーズ相当のものがCPUに組み込まれております。

GPU性能は1.6テラフロップス。ゲーム毎の条件にもよりますが、おおよそPS4と同じくらいの性能らしいです。

Steam Deck正面。十字キーにボタンにアナログレバー、タッチパッドと、ゲームに必要なインターフェイスは一通りついています。
Steam Deck正面。十字キーにボタンにアナログレバー、タッチパッドと、ゲームに必要なインターフェイスは一通りついています。

OSはLinuxをベースとしたSteamOSですが、「Proton」という互換レイヤーを介することで、Windowsのゲームを直接起動できるようになっています。

Steam Deckを起動すると、Steam Deckに対応したゲーム・していないゲームがアイコンで表示されますが、非対応と表示されているゲームでもたいてい動きます。動かないわけではなく、動作確認が取れていないだけかも。

こちらは上面。左から電源ボタン、電源ランプ、USB-C、排気口、ヘッドホン端子、ボリューム+、ボリュームーです。ちゃんと両肩にはRボタン、Lボタンがあります。
こちらは上面。左から電源ボタン、電源ランプ、USB-C、排気口、ヘッドホン端子、ボリューム+、ボリュームーです。ちゃんと両肩にはRボタン、Lボタンがあります。

Steam Deckは登場時、液晶パネル搭載モデルで内部ストレージの容量が違う(64GB、256GB、512GB)3モデルがありましたが、今はこれに上位の有機ELモデルが追加されています。

私が購入したのは液晶の512GBモデル。このモデルのみ、スクリーンが防眩エッチング加工されています。つまり反射が少ない。

底面はMicro-SDカードスロットのみ。
底面はMicro-SDカードスロットのみ。

内部ストレージのアクセスはかなり速いです。「世界樹の迷宮 HD REMASTER」をNintendo SwitchとSteamの両方持っていますが、Steam Deckはダンジョンの読み込みが一瞬で終わります。快適。

ちなみに今回は中古で購入しています。駿河屋での販売価格は税込み66,000円。EPOSカードの10%割引キャンペーンのタイミングを活用し、59,400円でゲットしました。

グリップを握ったとき、薬指と小指が触れる部分にR4R5、L4L5ボタンがあります。ボタンが豊富。
グリップを握ったとき、薬指と小指が触れる部分にR4R5、L4L5ボタンがあります。ボタンが豊富。

結構お高いですけど、新品が10万円くらいだったと思いますし、他メーカーから出ている携帯型ゲーミングPCはもっと高かったりするので、個人的にはかなりお得に購入できたと思っています。

何より場所を選ばずにSteamのゲームで遊べるということが素晴らしい。

購入して良かった点

作りがちゃんとしている

全体的な作りやボタンの押し心地、剛性感など、文句の付け所がないくらい素晴らしいです。

所有欲を満たされる製品クォリティで、ニヤニヤが止まりません。

重たいゲームでもそこそこ動く

オープンワールドのゲーム等は画質設定を最低にしてようやく動くレベルかな?と勝手に思っていましたが、フレームレートに目をつぶれば高品質設定でも十分に動きます。

画面解像度が1280×720というのがかなり効いているんだと思いますが、「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」も最高品質設定で30fps以上は出ている印象。

これはうれしい誤算でした。

画質が良い

液晶自体の評価です。現在は有機ELモデルも登場していますが、液晶モデルでも十分に発色がきれいです。

動きが速いシーンでも残像感はほとんどありません。素晴らしい。

スピーカーの音がいい

ステレオスピーカーが内蔵されていますが、非常にクリアかつ低音の効いた音を鳴らしてくれます。

Nintendo Switch初期モデルとの比較ですと、Steam Deckの方が断然音がいいです。

本体を両手で持った時、スピーカーが手で隠れないのもいいですね。

セーブデータをPCと共有できる

Steamの仕様なので当たり前といえば当たり前なのですが、PCの続きをSteam Deckで、Steam Deckの続きをPCで遊べるのが最高。

今日は2~3個クエストをクリアしておくかな。なんて思った時も、サクッと起動して遊ぶことができます。

微妙だった点

デカい・重い

Nintendo Switchと比べるとわかりますが、とにかくデカい。

Nintendo Switchとの比較。幅がある。
Nintendo Switchとの比較。幅がある。

そして重い。約670gです(Nintendo Switchは約400g)。寝っ転がって使うと腕が疲れます。

そしてぶ厚い。
そしてぶ厚い。

ウトウトして顔面にヒットさせたりしたら数日はアザが残りそうです(笑)

ケースもクソデカい

本体がデカければケースもデカい。

上がSwitchの純正ケース、下がSteam Deckの純正ケースです。デカすぎ。
上がSwitchの純正ケース、下がSteam Deckの純正ケースです。デカすぎ。

家人からは、「何これ、楽器?」って聞かれました。

底面に電源アダプタを収納できる仕組みも、ケースの厚さ増に一役買っていそうです。

電源アダプタとポーチ。
電源アダプタとポーチ。
電源ケーブルは純正ケースの底面裏に収納可能。こいつがぶ厚さの元凶か。
電源ケーブルは純正ケースの底面裏に収納可能。こいつがぶ厚さの元凶か。

とりあえず、気軽には持ち運べないサイズ感。

バッテリーの減りが早い

先述の「世界樹の迷宮」のように、それほどリッチな3Dモデルを使わないゲームであれば、内蔵バッテリーでも2時間超は余裕です。

反面、FPSやTPSみたいな3Dポリゴンゴリゴリ系ゲームだと、バッテリーがギュンギュン減ります。冷却ファンも小さいながら、「サー」っと鳴り続けます。

用途にもよりますが、「持ち運びできるゲーミングPC」程度の認識でいるのが良いと思います。

修理代が高い

2022年9月に国内向けの「Steam Deck修理センター」が開設されましたが、この料金が高い。

アナログスティックの交換が14,800円ですって。

ちなみに先日、NintendoにSwitchのアナログスティック交換を頼みましたが、返送料込みで千円未満でした。

…任天堂が安すぎるのか(笑)

今回のオススメ度

今回紹介した携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」の個人的オススメ度は★★★★★(星五つ)です。

色々とマイナスポイントを挙げましたが、それを補って余りある魅力がたくさん。

なにより空き時間にPCの積みゲーを消化できるようになったのが最高です。

2021年頃に設計されたハードなので、性能的にどうなのかとか、そろそろ新機種出るんじゃないかとか心配はあると思いますが、現行機も設定さえ工夫すれば最新のAAAタイトルも動くポテンシャルを持っていますので、少しでも気になる・欲しいと思ったのであれば買っちゃうのが吉だと思います。

買わずにずーっと後悔するのであれば、買って後悔するのが物欲魔人の心意気というものです(笑)

ではまた。

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