iPhone用ガイガーカウンタ「ポケットガイガー」で放射線測定
本日はiPhoneに接続して手軽に放射線量を測定できる、携帯に便利なガイガーカウンター、「ポケットガイガー」を紹介します!(TVショッピング風に)
この手の機器は一般的に「サーベイメータ」なんて言われてます。そもそもガイガーカウンタって、検出部分に『ガイガーミュラー管』ってのを使ってるから“ガイガー”カウンタなわけでして、フォトダイオードを使ってるこの製品に「ガイガー」を付けちゃうのは『ソニーのファミコン』みたいでなんか変ですね。違うか。
さてさてこの素敵アイテム、実は昨年、誕生日プレゼントでiWestの皆に頂いたものなんですよね。レビューがすっかり遅くなってしまいました。みんなゴメンよ…
では開封。
箱に描かれた放射能マークで一瞬緊張が走ります。なんですか?放射性物質が梱包されてるんすか?
そうそう、「放射性物質」「放射線」「放射能」の違いがよくわからないという方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明いたします。
「放射線」は放射性物質から放出される粒子や電磁波、「放射性物質」はその放射線を出す物質そのもの、「放射能」は放射線を出す能力を指します。
よく懐中電灯で例えて説明されるんですけど、
放射線 = 懐中電灯の光
放射性物質 = 懐中電灯本体
放射能 = 懐中電灯の光を出す能力
みたいな感じですかね。わけわかんないですね。まぁ、「放射能を浴びた」という表現は誤りですのでお気をつけください、ということで。
話を戻しましょう。このポケットガイガー、接続は超簡単。付属のコードを使ってiPhoneのイヤフォンジャックに繋ぐだけです。付属品はこのコード一本だけなので間違いようがありませんな。
測定にはアプリのインストールが必要です。マニュアルには
『アプリにはPro(有償)と無償(Lite)があるけど測定精度に違いはねーから貴様みたいな素人にはLiteで十分』
的なオシラセが書かれていたのですが、Lite版ダウンロードしたら広告表示されてイラッとしたのでPro版を購入しました。金600円也(2013.3.12現在)。ProとLiteの違いは測定結果のグラフ表示や、測定結果を地図上で共有できるかどうか。このへん不要であればLiteで十分ですね。あと広告を許容できるかどうか。
測定をスタートしたら数分間(2分間以上)、iPhoneとセンサーをテーブルなどの上に置いて静止させます。振動させたりすると正確に測定できないみたいです。
出ました。
ここで表示されている「CPM」はカウント・パー・ミニッツ(英語で書くのがめんどくさい)の略ですので「1分間にどれだけ放射線を検出したか」をあらわす数値になります。これはあまり馴染みがありませんね。
んでもう一つの数値「Sv」は皆さんよく耳にされるシーベルトという単位です。
シーベルトは放射線が人体に与える影響を表す数値なんですけど、これって放射線の種類(α線とかβ線とかx線とか)によって影響が異なるんですよね。このセンサーがそこまで判別しているとは思えないので、ここで表示される数値はおそらく想定値でしょう。あ、「セシウム137換算」って書いてありました。意味不明です!
この数字だけ見せられたって、わけわかんないので、年間の被曝量に換算して、安全かどうか確認してみましょう。
日本での平均的な年間被曝量は2.1ミリシーベルト、世界平均が2.4ミリシーベルトと言われています。これがだいたい目安ですね。でも世界には年間何十ミリシーベルトって地域もあるみたいですから、年間平均を多少超えたからといって慌てる必要はないです。
測定した値は『マイクロシーベルト毎時』ですので、24時間と365日を掛ければ一年間の推定値が出ますね。
μSv × 24h × 365日 = μSv/年
マイクロシーベルトはミリシーベルトの1,000分の1ですから、1,000で割ると…
年間mSv
となりますネ。いかがですか?
とまあこんな感じで簡単に放射線を測定できる「ポケットガイガー」。SoftBankセレクションで購入が可能ですので、気になる方はチェックしてみてください(Amazonにもあるけどなんか高い気がする)。
ちなみに弊社は技術屋さんでもなんでもないので説明とか間違ってる可能性があります(ヲイ!)。
誤り等、お気づきの点がございましたら、ご指摘頂けると幸いです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません