ノイズキャンセリング付きBluetoothイヤホンを探している人にSONYの「WF-1000XM3」は最適解かもしれない(追記:評価下げ)
…などと、提灯記事のようなタイトルを付けてしまったシオナイト(@sheonite)です。皆さんこんにちは。
SONYのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」(プラチナシルバー)を発売日初日にゲットしちゃいましたので、今回はそのファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
※2019年8月27日追記:評価を★★★★☆に下げました
製品概要
この「WF-1000XM3」は、SONYが2019年7月13日に発売したワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットです。簡単に言うとカナル型のBluetoothイヤホンです。
それでは箱を開けてみます。
箱の中身はイヤホン本体(L/R)、充電ケース、充電用のUSB-A to Cケーブル、交換用イヤーピース、マニュアル類一式です。本体はイヤーピース(正式名称「ハイブリッドイヤーピースロング」)のMサイズが取り付けられた状態で梱包されています。
充電ケースも本体に合わせた色です。こちらも肌触りがいい。高級感あるけど、そのままバッグに放り込むと、すぐに汚れとか傷がついてしまいそうです。充電端子はUSB-C。
イヤーピースは透明な「ハイブリッドイヤーピースロング」が大きさ別に4種類(Mサイズは本体装着済み)と、発泡シリコンでできた「トリプルコンフォートイヤーピース」が3種類付属。なお、ハイブリッド…の方は、本体色がブラックの場合、イヤーピースもブラックになります。
発泡シリコンの方はいわゆる「コンプライ」のような感触。装着感や密閉感はハイブリッド…より上ですが、しばらく使うと皮脂を吸って汚れたり、弾力がなくなってしまいそうな予感。私は別途コンプライのイヤーピースを購入して使用する予定です。そちらのレポートは次の機会に。
iPhoneで使用するためにはiPhoneアプリの「SONY Headphones Connect」をインストールする必要があります。このアプリがないと細かい設定ができません。ファームウェアのアップデートもこのアプリから行うようです。
アプリの使い勝手についてはいろんなサイトで紹介されていますので、この辺にしておきます(他力本願)
比較検討した機種
今回この「WF-1000XM3」を購入するにあたり、いろんな製品と比較検討をしました。と言っても基本的にApple&SONY派なので、狭い範囲での比較でしかないのですが。
あまり参考にはならないと思いますが、他に検討した製品の落選理由を紹介したいと思います(異論は認める)
Apple AirPods
まずはAppleの「AirPods」ですね。Apple製品との親和性はピカイチ。ペアリングは簡単ですし、AppleID経由で所有する他の機器(iPad、Macなど)との紐付けも自動でしてくれます。便利!
…なんですが、どうもこれ、私の耳の形状とは相性が悪いんですよね。他のイヤホンであればイヤーピースを交換すればフィットすると思うんですけど、そもそもイヤーピースを装着できる形状じゃない(まぁインナーイヤー型ですからね)
Amazonあたりで探すと無理やり取り付けるシリコン製イヤーピースがあるんですけど、これ付けると今度は充電ケースに入らない。いちいち外すのも面倒だしなぁ。
あと、これまで数々のApple製イヤホンを購入してきましたが、正直言って音が悪いイメージしかありません(苦笑)
Beats Powerbeats Pro
もうApple製品と呼んでも過言ではないBeatsの「Powerbeats Pro」。こちらもAirPodsと同じApple製のチップを使用しているので、Apple製品との親和性が高いです。
日本での発売は延びに延びていますが、ググると既に発売されている米国向けのものや、メディア向けに貸し出された製品によるレビューを見ることができます。総じて遅延の解消とか装着感に関する評価が高い。
いや、装着感はわかったからじゃあ音質はどうなんだ?って思ってレビューを読んでいると、「音質も優れている」「買う価値はある」なんていうグニャッとした感想しか書かれていなかったりします(笑)
ということで音質は普通っぽいので検討から外すことに。そもそも発売されてませんしね(2019年7月19日発売らしいけど)
Beats Studio 3 Wireless
これまで使っていたヘッドホンがSONYの「MDR-1000X」ということもあり、オーバーイヤー型ヘッドホンも視野に入れていました。ということで同じくBeatsの「Beats Studio 3 Wireless」です。
ヨドバシ博多あたりで何度か試聴しましたが、そんなに悪くない感じ。Beatsといえばドンシャリ系というイメージがありましたが、意外にも誇張のない素直な音でした。デザインもどちらかというと好み。
悪くはない、のですが、じゃぁ「MDR-1000X」から買い換える価値はあるのかと聞かれると、無いかなぁ…と。ノイズキャンセリングもそれほど効かないし。
あと、ヨドバシの展示品でヒンジ部分がバキッと割れているのがあって、強度的にも少し不安がありました。皆さんもお店のものは丁寧に扱いましょうね(私が割ったわけじゃないですよ)
SONY WH-1000XM3
私の所有する「MDR-1000X」の直系最新モデル、SONYの「WH-1000XM3」です。個人的には大本命。型式でググると『ノイズキャンセルが凄ぇ!』的なレビューをたくさん見つけることができます。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時...
MDR-1000Xが調子悪いし、他の製品にあんまり魅力感じないから、ちょっと予算オーバーだけど仕方ないかなぁ…と考えていたのですが、なんともまぁ絶妙なタイミングで「WF-1000XM3」が出てしまった訳です。
先ほどは”オーバーイヤー型ヘッドホンも視野に”なんて書いちゃいましたが、正直なところ、夏場に蒸れて不快に感じていたと言うのも事実。私、顔のベタつきが結構ひどいもので。あと髪型がペサッとなっちゃうのも悩みでした(笑)
また、最近出張に行く機会が多くなり、少しでも荷物を減らしたいなぁという気持ちもありました。
音質もノイズキャンセリング性能も「WH-1000XM3」と遜色なく、サイズが小さく、かつ安い(価格差は7千円くらいかな?)となれば、「WF-1000XM3」を買わない理由が見当たりませんね(笑)
購入して良かった点
音がいい
ユニットのサイズが小さいので、オーバーイヤーヘッドホン程の音質は望めないだろうなと思っていたのですが、とんでもない。繊細な高音とキレのいい低音。これ本当にBluetoothイヤホンなのか?と。予想してたより解像度の高い音で感動。
DSEE XHという、ハイレゾ相当にアップスケーリングする技術も効いているんでしょうね。これOnにすると電池の減り早くなるみたいですが。
ノイズキャンセリングがいい
SONY自身も『業界最高クラスのノイキャン』と謳(うた)っております。ノイズキャンセルが凄いと言われている「WH-1000XM3」と同等(省電力版)のプロセッサを使っているみたいですね。本体小さいのに凄いな。
SONYストアで試聴した時はイヤーピースのサイズが合っていなかったのか、「ん〜効いてはいるけど、それほどでも無いな」って感じましたけど、買って帰ってジャストフィットするイヤーピースに変えてみたら激変しました。確かに凄い。
凄い!…んだけど、期待しすぎないように注意してください。なんか「WF-1000XM3」を売りたい人のレビューを見ると、『装着した瞬間に周囲の音が消えた!』みたいなことを煽り気味に書いている人がいますが、そんなことはありません。多少は聞こえます(笑)
バッテリーの持ちがいい
本体だけで6時間再生、充電ケースでは3回満充電できるようで、合計24時間使用することが可能です。これだけ使用できれば私の場合、充電は週に1回で十分です。
ちなみに、充電を忘れても10分間の充電で90分間再生できる急速充電にも対応しています。時間がない時でもある程度はカバーできるかと。
AppleのAirPodsも充電ケース併用で24時間と同等のバッテリー性能ではありますが、こちらにはノイズキャンセリング機能は無いですからね。まぁAirPodsの方が充電ケースのサイズは小さいんですけれども。
微妙だった点
本体でボリュームコントロールができないできます(2020年4月18日追記)
※2019年11月26日の本体ソフトウェアアップデート(Ver.2.0.2)で、ヘッドセット操作での音量調節に対応しました
本体には左右ともにタッチセンサーが付いており、デフォルトで右耳のユニットが再生/停止・曲送り/戻し等のコントロール、左耳のユニットがノイズキャンセリングや外音取り込みのOn/Offに使用されます(アプリで切り替え可能)
私が所有するヘッドホンMDR-1000Xではこれに加え、上にスライドでボリュームアップ、下にスライドでボリュームダウンが可能でした。これが使えないと、バッグ等にiPhoneを入れているときに地味に不便です。タッチセンサーの面積が小さいので仕方ないですが。
こういう時に持っていると便利なのがAppleWATCHですね。竜頭を回すだけでボリュームが簡単に変えられますので(回し者感)
防水ではない
これを使用してのワークアウトはオススメできません。汗で濡れても洗えないし、雨が降ってきたら大変。水泳なんてもってのほかです(当たり前)
ワークアウトに使用したい方は先ほど紹介した、Beatsの「Powerbeats Pro」をお買い求めください。まぁPowerbeatsも防水じゃなくて耐汗/防沫仕様なんですけどね。
人混みの中では音声が途切れやすい(2019年7月20日追記)
1週間、自宅と通勤で計15時間程度使用した感想です。
満員に近い電車の中や、大勢の人が集まる駅のホームなどではブチッと音声が途切れることがあります。これは接続設定を「接続優先」にしても同じです。
途切れ方は次のような感じ。
- 一瞬だけ音が途切れる(1日何回も発生)
- 右側だけ音が出なくなる(今週2回発生)
- iPhoneとの接続が切断される(今週1回だけ発生)
右側が切れた時はしばらくすると自動的に再接続したのですが、その後、右側のボリュームが小さくなるなど、左右のバランスがおかしくなりました(しばらくすると改善)。
以前使用していたヘッドホンMDR-1000Xでは全く発生しなかった事象であるため、ちょっと残念です。やっぱりアンテナの大きさが影響するのでしょうかね。
満員電車での音切れは、聴くに耐えないレベルだったりします。環境によるとはいえ、かなり残念です。
iPhoneとの相性が悪い(2019年8月27日追記)
私はiPhone XS(iOS 12.4)とペアリングして使っていますが、ちょいちょい接続に失敗します。
音声ガイドで「Bluetooth Connected」って言って、iOS上でも接続完了の表示が出るのに、音はiPhoneのスピーカーから出るパターン。これ、聴いてる曲にもよりますが、電車の中とかでこの症状出るとかなり恥ずかしい。
WF-1000XM3を一旦ケースに戻して繋ぎ直すと、とりあえずは解消します(しない場合もある)。MDR-1000Xではこんな症状一回も出なかったので、かなり不満です。
今回のオススメ度
SONYのワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WF-1000XM3」のシオナイト的オススメ度は★★★★☆(星4つ)です。所有しているヘッドホンから音質をそれほど妥協せず、よりコンパクトな製品に移行できたので満足しています。
ただし、音切れの問題があるのが残念。環境によっては全く発生しないので、私は割り切って(諦めて)使っていますが、人によっては我慢できないレベルかも。
先日、WF-1000XM3のファームウェアが1.3.0にアップデートされたので、多少の改善を期待しましたが、全然ダメでした。今後に期待です。
本製品は発売されたばかりですので、SONYストアや大型家電量販店には試聴コーナーが設けてあると思います。興味のある方は是非試聴してみてください。その際は自分の耳に合ったイヤーピースを選ばせてもらうことをお忘れなく。
他人が耳に突っ込んだものを使うのはなんか気持ち悪いですが、気になる方は店員さんに拭いてもらってください(笑)
それではまた。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3 : 完全ワイヤレス/Bluetooth/ハイレゾ相...
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3 : 完全ワイヤレス/Bluetooth/ハイレゾ相...
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