Apple製ノイキャンイヤホンの新製品「AirPods Pro 3」はiPhoneユーザであれば買ってしまえ

AirPods Pro 3 です。

皆さんこんにちは。Apple製イヤホンは初代iPodの頃からほぼ全部購入しているシオナイト(@sheonite)です。昔(有線の頃)の音質は本当にひどかった…

さてさて、AirPodsの最新モデル「AirPods Pro 3」を発売日に購入しましたので、使ってみて感じたことをまとめていきたいと思います。

製品概要

AirPods Pro 3」(以下「Pro 3」)は、2025年9月19日に販売が開始された、AirPodsシリーズの最新モデルです。

箱の正面。
箱の正面。
箱の裏側(底面)。いろいろ書いてある。
箱の裏側(底面)。いろいろ書いてある。

外観をはじめ、ノイズキャンセリングや外音取り込み、操作方法等、機能自体に変化はあまり見られませんが、装着感、音質、バッテリー持ちなど、基本部分でどこまで磨きがかかっているかが気になるところです。

まずは外箱から。パッと見た感じ、「AirPods Pro 2」(以下「Pro 2」)との違いは見受けられませんが、箱の大きさがひとまわり小さくなっています。

左がPro 3、右がPro 2の箱です。資源の節約と物流の効率化のため努力されているのでしょう。
左がPro 3、右がPro 2の箱です。資源の節約と物流の効率化のため努力されているのでしょう。

付属品は充電ケース、イヤーピースの複数サイズ、USB-Cケーブル、マニュアル類です。残念ながらAppleのステッカーは付いていません。

オープン!
オープン!
マニュアル類。以前はここにアップルマークのステッカーが入ってたと思うのですが、今回はなし。
マニュアル類。以前はここにアップルマークのステッカーが入ってたと思うのですが、今回はなし。
充電ケースとイヤーチップ。イヤーチップは最初から装着されているものを含めて5つのサイズが付属してます。
充電ケースとイヤーチップ。イヤーチップは最初から装着されているものを含めて5つのサイズが付属してます。

充電ケースの見た目もほぼ変わらず。正面のLEDランプが光った時だけ見える透過型になっているところや、背面のペアリングボタンが廃止されているところで違いを確認することができます。

こちらが充電ケース。Pro 2とほとんど変わらない。
こちらが充電ケース。Pro 2とほとんど変わらない。
充電ケースの比較。左のPro 3用は中央のLEDが隠れていますね。
充電ケースの比較。左のPro 3用は中央のLEDが隠れていますね。
底面の比較。ここは違いがわからない。
底面の比較。ここは違いがわからない。
右側面のストラップホール。これも違いなし。
右側面のストラップホール。これも違いなし。
背面。Pro 3(左)はペアリングボタンが廃止されています。
背面。Pro 3(左)はペアリングボタンが廃止されています。
ケースを開けたところ。左がPro 3、右がPro 2。ほぼ一緒(笑)
ケースを開けたところ。左がPro 3、右がPro 2。ほぼ一緒(笑)
イヤホン本体。左がPro 3、右がPro 2です。この角度だと違いはわかりませんね。
イヤホン本体。左がPro 3、右がPro 2です。この角度だと違いはわかりませんね。

iPhoneとのペアリングは充電ケースの蓋を開けてiPhoneに近づけるだけ。Apple製品間の連携はやはりストレスが少ないですね。

ちなみに、イヤホン本体と充電ケースの見た目はあまり変わっていないように見えますが、Pro 2の充電ケースには入りません(逆もしかり)。

Pro 2のケースにPro 3を入れたところ(右側)。形は似ていますが入りません。
Pro 2のケースにPro 3を入れたところ(右側)。形は似ていますが入りません。

購入して良かった点

ここがPro 3の強みかな、と思ったところを挙げます。

音質が向上している

Pro 2に比べ、中高音域の明瞭感が増している印象を受けました。また、低音の量感もあり、音質は全体的に底上げされているなと感じました。

元々Pro 2の音は悪くないと思っていたので、正当進化といった感じで非常に好感が持てます。

ただ、Pro 2から劇的に変化したかというとそういうわけではないので、Pro 2に不満を感じていないのであれば、無理して買い替える必要は無いなとも思いました。

ノイズキャンセリング性能が更に向上

前モデルでも十分高かったノイズキャンセリングですが、今回は“より自然に”周囲の雑音をカットしてくれる印象です。

ただ、すべての音がカットされるわけではなく、特定周波数のノイズキャンセルを、あえて弱めている印象があります。これはおそらく安全面などを考慮したAppleの設計思想によるものだと思います。

たまにユーザーレビューで「ノイキャン性能2倍って言ってるのに全然無音じゃない!」とか書かれているのを見ますが、たぶんそういうことかな。

でもまぁ個人的に、Pro 2に比べて2倍かと聞かれたら、そこまではないと思ってます(笑)

心拍計測機能の追加

イヤホン本体に赤外線センサーが追加され、心拍数を計測できるようになりました。

ジムでトレーニングをしながら音楽を聴いている方って一定数いらっしゃると思いますが、これからはPro 3を使うことで同時に心拍数まで測れるようになります。素晴らしい。

なお、AppleWatchを使用している場合は両方で計測し、最適な数値を記録するよう、うまく連携してくれるみたいです。

イヤーチップの改良

Pro 2にはシリコン製の柔らかいイヤーチップが付属していましたが、Pro 3は同じシリコン製ですが、フォーム材の注入された弾力のあるイヤーチップに変更されています。

耳へのフィット感はPro 2よりも向上しており、これもPro 3のノイズキャンセル効果の向上に寄与しているものと思われます。

イヤーチップの仕様が見直された影響なのか、Pro 2よりもワンサイズ小さいイヤーチップがジャストフィットするようになりました(ネット上でも同様の意見アリ)。

ただ、耳への圧迫感がほんの少し増したので、Pro 2よりは長時間の利用時に違和感を感じるかもしれません。

Apple製品とのシームレスな連携

これはPro 3に限った話ではなく、Pro 2も含むAirPodsシリーズ全般に言えることなのですが、iPhoneだけでなく、MacやiPad等、他のApple製品とシームレスに連携するのが本当に便利です。

例えばiPhoneで音楽を聴きながらMacBookを開き、MacでYouTubeを再生すると、AirPodsは自動的にMacとペアリングし、YouTubueの音声に切り替えてくれます。

そしてMacを閉じて、iPhoneのミュージックで音楽を再生すると、ちゃんとiPhone側に自動で切り替えてくれます。これは本当に便利。

また、AppleTVは今のところ自動的に接続はしてくれませんが、AppleTV+やNetflixなどをリビングの大画面TVで再生する際に音声をAirPodsに出力すると、ノイズキャンセリングの効いた静かな空間で大迫力の音声を楽しむことができます。

特に空間オーディオに対応したコンテンツであれば、冗談抜きで映画館を超えるような音場に包まれます。AirPodsがあればサウンドバーなんてマジで要らないです。

微妙だった点

もちろん、パーフェクトではないので「ここはちょっと…」と思ったところも。

絶妙な価格

この物価高のご時世にPro 2から据え置きの39,800円は十分に評価できる価格だと思いますが、ワイヤレスイヤホンにコストパフォーマンスを最重視する人にとっては、やや手を出しにくいかなと思います。

また、Pro 2を持っている人にとって、果たして39,800円払う価値のあるアップグレードなのかも微妙なところです。自動翻訳機能なんかも、OS側のアップグレードでPro 2も対応予定ですし。

私はPro 2のバッテリー持続時間が怪しくなってきたので即買い替えましたが、ここ1年以内にPro 2を購入した方は、特に不満点がなければもう少し買い替えるのを待っても良いかもしれません。

来年あたりAirPods Proの上位機種が出るという噂もありますし…

今回のオススメ度

今回紹介した「AirPods Pro 3」のオススメ度は★★★★★(星五つ)です。

ワイヤレスイヤホンとして十分すぎる音質、非常に効果の高いノイズキャンセリング機能、そしてiPhoneをはじめとするApple製品とのシームレス連携など、Appleユーザであれば買わない理由が無い製品です。

ただし、Pro 2からの劇的な進化は無いので、AppleWatch持ってないけど心拍計測したい!っていう人以外は慌てて買い替える必要はないと思います。

それではまた。