ゲームサントラについて語る002『ザ・スーパー忍&ワークス/古代祐三』

2019年6月23日

スーパー忍のCD(ボロボロ)

今回ご紹介するゲームサントラは、「ザ・スーパー忍&ワークス/古代祐三」です。前回に引き続き、古代祐三さんのアルバムですね。多分次回も古代さんのアルバムを紹介すると思いますが(笑)

「ザ・スーパー忍」は1989年にセガから発売されたメガドライブ用の横スクロールアクションゲームです。メガドラ初期の傑作ですが、面白さの半分以上はBGMの良さからきているといっても過言ではありません(超個人的見解)。

「ザ・スーパー忍」のプレイ画面
「ザ・スーパー忍」のプレイ画面

そういえば今年発売(2019年9月)されるメガドライブミニへの収録も決まりましたね。

で、タイトルにくっ付いてる「ワークス」は何なのかと申しますと、6曲(オリジナル音源4曲+アレンジ2曲)だけ「ザ・スーパー忍」以外の曲が収録されているということを示しております。

19曲目と26曲目(アレンジ)の『BLAST POWER』、20曲目と23曲目(アレンジ)の『FLASH FLASH FLASH』、22曲目の『ASTEROID MEMORY』がX68000版「ボスコニアン」の曲、21曲目の『INNER WORLD』が、いとうせいこう原作の映画「ノーライフ・キング」に使用された曲です。「ノーライフ・キング」観たことない。

アルバムのデータ

アルバム名(日)ザ・スーパー忍&ワークス/古代祐三
アルバム名(英)THE SUPER SHINOBI & WORKS / YUZO KOSHIRO
アーティスト古代祐三
カタログ番号25A2-53
出版元アルファレコード/G.M.O.
販売価格2,627円(税抜)
収録曲数26曲
収録時間45分21秒
CDケース裏面。30年間聴きまくってきたのでボロボロです(笑)
CDケース裏面。30年間聴きまくってきたのでボロボロです(笑)
CDの中身。昔ってステッカー付きが多かったですよね。古代さん格好良すぎ!!
CDの中身。昔ってステッカー付きが多かったですよね。古代さん格好良すぎ!!

作曲者はどんな人?

古代祐三さんといえば、3歳からピアノ、ヴァイオリン、チェロを一通り習い、8歳から久石譲に師事…という、ゲームミュージックファンであれば聞き飽きたテンプレがあります(笑)

高校卒業後に日本ファルコムにバイトで入社。その時に持ち込んだ曲が「ザナドゥ・シナリオ2」のオープニングと「イース」のエンディングに使われました。「イース」の方は勝手に使ったとご本人が仰ってます(笑)

日本ファルコムには約2年間在籍され、その後フリーランスに。この「ザ・スーパー忍&ワークス」は、フリーになって2枚目に発表されたアルバムです。

古代さんは現在、ご自身の会社である(株)エインシャントの社長をされており、現在もゲームミュージックコンポーザーとして第一線で活躍されています。

2018年12月には、古代さんの曲をオーケストラで演奏する「古代祭り」というコンサートも開かれています。

収録曲紹介

01OPENING0:24
02THE SHINOBI1:59
03TERRIBLE BEAT1:01
04ROUND CLEAR0:07
05SUNRISE BLVD.1:30
06MAKE ME DANCE2:05
07LIKE A WIND1:36
08NINJA STEP1:40
09THE DARK CITY1:19
10RUN OR DIE!1:10
11CHINA TOWN2:47
12OVER THE BAY1:47
13LABYRINTH0:37
14THE NINJA MASTER1:10
15SILENCE NIGHT0:49
16MY LOVER2:10
17FAILURE0:08
18GAME OVER0:12
19BLAST POWER2:36
20FLASH FLASH FLASH4:09
21INNER WORLD1:28
22ASTEROID MEMORY1:09
23FLASH FLASH FLASH(アレンジ)3:35
24MAKE ME DANCE(アレンジ)2:56
25CHINA TOWN(アレンジ)4:30
26BLAST POWER(アレンジ)2:27

アルバムは「ザ・スーパー忍」のサウンドボードIIバージョンが18曲、「ボスコニアン」のX68000バージョンが3曲、音源が明かされていませんが「ノーライフ・キング」から1曲(X68000かな?)、それにアレンジバージョンが4曲の計26曲です。

「ザ・スーパー忍」はメガドライブの作品なんですけど、CDには古代さんが作曲で使われたPC-8801のサウンドボードIIバージョンが収録されています。

メガドライブの音源は「FM6音+PSG3音+PCM1音+ノイズ1音」で、サウンドボードIIは「FM6音+PSG3音+リズム6音+PCM1音」という感じで非常によく似ているので、古代さんはメガドライブ作品の曲作りにはPC-8801(FE)を使用されておりました。

ただ、音源はほぼ同じなのですが、サウンドボードIIバージョンの方がPCMのサンプリングレートが高いからなのか、音がいいです。

あと、どういう手違いがあったのか知りませんが、「ザ・スーパー忍」のオープニングデモ後に流れる『LONG DISTANCE』という曲が未収録なんですよね。いい曲なのに残念。実機で聴いてください(笑)

私のイチオシは、1面から度肝を抜かれた『THE SHINOBI』、激しくも和風なボス曲『TERRIBLE BEAT』、オシャレな曲『MAKE ME DANCE』、そして「ボスコニアン」からは超かっこいいロック『FLASH FLASH FLASH』あたりでしょうか。ぶっちゃけ全部良いんですけど。

本アルバムは入手困難ですが、ゲームの方は冒頭で紹介したメガドライブミニに収録されますので、曲を聴きたい方は買ってみてはいかがでしょうか。サウンドテストモードで『LONG DISTANCE』も聴けますよ(笑)

ではでは。

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