福岡発!はじめてF1日本GP(鈴鹿サーキット)に行ってわかった準備や現地での過ごし方など(まとめ)
皆さんこんにちは、F1のTV観戦歴30年のシオナイト(@sheonite)です。つまりオッサン。
新型コロナウイルスの影響で今年のF1日本グランプリは中止となってしまいましたね。残念です。
HONDAがF1に復帰し、レッドブルとタッグを組んでくれたおかげで国内のF1人気もやや盛り返してきました。この流れを受けてF1を現地観戦してみたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう私も昨年、初めて鈴鹿サーキットに行ったのですが、私の周りにF1好きの人間がいないため、観戦に行くための準備や現地での過ごし方などの情報をうまく集められず、ちょっぴり苦労をしました。
というわけで今回は、「来年はF1日本GPを観に行くぜ!」という方のために、ほんのちょっとだけお役に立ちそうな情報をお伝えしたいと思います。
来年のチャンスを逃すと、日本ではF1が観られなくなる可能性もありますからね(後述)
スケジュールを確保する
「鈴鹿でF1を観たい!」と思ったら、まずはご自身のスケジュールを確保しましょう。日本グランプリは例年10月頃に開催されます。
F1開催日の暫定カレンダーは前年の秋頃に発表されます。2020年シーズンは、2019年の8月29日に発表になりました。
F1は通常、
金曜午前:フリープラクティス(練習走行)1回目
金曜午後:フリープラクティス2回目
土曜午前:フリープラクティス3回目
土曜午後:予選
日曜午後:決勝
というスケジュールで行われますので、どれを観たいか考えてスケジューリングしましょう。まぁ普通は決勝だけか、予選・決勝、または全部といったところでしょうか。
私は3日間とも観たかったので、木曜日に現地入りして月曜日に帰るスケジュールを組んだのですが、これが失敗でした。鈴鹿では木曜と月曜にもイベントがあるんです。
特に木曜日は午前中にピットロードを歩けるイベント、昼からF1ドライバーズサイン会があったんですよね。
私の住む福岡からでは、朝イチの飛行機に乗っても木曜午前のイベントには間に合いませんでした。昼からのイベントもホテルに荷物を預けてたらアウト。
鈴鹿でのF1を骨の髄まで堪能したいという方は、木曜日から月曜日までのイベントスケジュールをしっかりと確認しておきましょう。
交通手段と宿泊先を確保する
鈴鹿行きを決めたら交通手段と宿泊先を抑えましょう。特に宿泊先は重要です。世界中のF1ファンとF1関係者が近隣のホテルを奪いにくるので、なるべく早く予約をしましょう。観戦チケット購入を待ってたら遅い。
私は5月19日にF1観戦チケットを購入して即、旅行代理店に行きましたが、鈴鹿市はおろか隣接する四日市市、津市のホテルも予約いっぱいで取れませんでした。
仕方なく名古屋のホテルを仮押さえし、鈴鹿近郊のホテルのキャンセル待ちも入れてもらいました。その結果、出発3日前の段階で、決勝前日以外は四日市市に宿を確保することができました。
決勝前日の分もキャンセル待ちが次点だったらしいです。あと数日早ければ同じホテルに連泊できたんですよね。惜しかった。なので宿の確保は1日でも早いほうがいいです。
ちなみに交通手段は福岡から中部国際空港まで飛行機。パックツアーじゃない方が安くなると言われたので、航空券とホテルは別々に予約しました。航空券は往復2万5千円、宿泊代は4泊で3万6千円でしたので、旅費は合計6万1千円でしたね。
観戦チケットを買う
F1の観戦チケットは基本的に早い者勝ち。2019年のチケットは、5月19日からモビリティランドのサイトで販売開始されましたが、サイトへのアクセスが集中しすぎてうまく席を押さえられませんでした(券種選択まではいくけど座席指定がうまくできなかった)。
お金があればグランドスタンド(メインストレート)の席が良かったのですが、そんな余裕はなかったのでHONDA応援グッズがもらえるC席のチケットを購入。今回は「HONDA応援席」という名称で販売されていました。
C席は2コーナーの先にあって、メインストレートから1コーナーに高速で突っ込んでくるところと、2コーナーを立ち上がってS字を駆け抜けていくところを眺められる良い席でした。オススメ。
おかげでフェルスタッペンが2コーナーでぶつかるところを目撃できました。あとガスリーとペレスがぶつかるところも。悪い意味でもHONDA応援席(苦笑)
座席の価格は上段が高く、中段、下段と安くなっていく設定でしたが、眺望的に価格差ほどの違いはないので、正直どこでも問題ない気がします。むしろ下段のほうがコースに近いので、マシンが大きく見えるかも(金網越しですが)。私は上段を購入して、代金は38,600円でした。
ちなみにチケットは3日間共通です(例外的に金曜日券というのもある)ので、金~日行くからといって間違って3枚とか買わないように(笑)
なお、チケットは8月に入ってから自宅に届いたのですが、この時はじめて木曜日にピットウォークとコースウォークがあることを知りました。
木曜日の出発便を朝一番に変更しましたが、乗り継ぎの時間的に間に合わないことが発覚。時すでにお寿司。
サーキットまでの交通手段
近鉄線白子駅前(日曜だけ近くの商店街)から三重交通が鈴鹿サーキット行きのシャトルバスを頻繁に出しているので、そちらを利用するのが便利です。便利というか超便利。
日曜は自家用車の人たちもいるので、帰りは渋滞しそうで嫌だなぁと思っていたのですが、なんとバスと自家用車は交通規制でルートが分けられているんです。さすが三重交通、グランプリ慣れしています。
料金は記憶があいまいなので間違っていたら申し訳ないのですが、片道410円。交通系ICカードでの支払いOKです。
ちなみに日曜日は、シャトルバス乗り場になっている白子駅前の商店街さんが、荷物の預かりサービスをやっています。ですので、スーツケースをゴロゴロやってきても大丈夫。さすが白子駅前商店街、グランプリ慣れしています。
木曜日の過ごし方
上でも書いたとおり、木曜日はマシンの走行はありませんが、ピットロードウォークやF1ドライバーによるサイン会(もちろん抽選)などのイベントが開催されます。ですのでこれらのイベントを楽しみたい方は、早めに鈴鹿(サーキット)入りしましょう。
私は午後に鈴鹿入りしたためこれらのイベントに参加することはできませんでしたが、お客さんは少なく、出入りを制限されるエリアも少なかったため、コース回りをぐるっと、ゆっくり観て周ることができました。
鈴鹿サーキットに初めて行かれる方で、名物コーナーをじっくり見たい!という方は、木曜日に下見されることをお勧めします。1周するとすげぇ疲れますけどね。
金曜日(練習走行日)の過ごし方
金曜日は午前中にフリー走行1回目、午後にフリー走行の2回目が行われます。観客は少ないですし、座席もほぼほぼ指定なし(でもグランドスタンドは入れなかったと思う)なので、好きな場所でゆっくりとF1マシンの走行を眺められます。
サーキットの外ではさまざまなブースが立ち並んでいます。日曜になるとかなりごった返すので、こういうところは金曜のうちに楽しんでおいたほうがいいかもしれませんね。
金曜日はその他にもインディ500ウィナーでおなじみの佐藤琢磨選手のトークショーなども予定されていましたが、令和元年東日本台風(台風19号)の接近により、夕方から夜のイベントはすべて中止になりました。残念!
ちなみに私は金曜日のうちにお土産の購入を済ませました。これは我ながら懸命な判断だったと思います。
土曜日(本当なら予選の日)の過ごし方
土曜日は通常、午前中にフリー走行の3回目、午後に予選が行われます。
ですが、上で書いたとおり台風が接近していたため、2019年は土曜日の予定が全てキャンセルとなりました。まぁある意味貴重な体験でしたね(笑)
本来であればフリー走行の後、
- ナイトピットウォーク
- 土曜ストレートウォーク
- F1ドライバートークショー
などが行われる予定でした。残念。
ホテルに帰ってフロントの方に日曜日に近鉄が運休しないか心配と伝えたら、「近鉄は余程のことがない限り止まったりしない」と返されました。なにこの信頼感。近鉄最強だな。
日曜日(決勝)の過ごし方
日曜日は通常、午後にF1の決勝、その他の時間に他のカテゴリーのサポートレースなどが行われます。が、今回は午前中に予選、午後に決勝という変則スケジュール。まぁ決勝中止とならなかっただけでも良かったですよ(サポートレースは中止になりましたが)
土曜日は名古屋泊だったため、始発に乗るために近鉄名古屋駅に向かいましたが、まぁレプリカユニフォームを着た人たちばかり(笑)
始発は満員でしたが、2本目からはそこそこの乗車率だったみたいです。白子駅からもスムーズにサーキットまで行けますので、無理して始発に乗る必要はないと思います。
で、サーキットについたら、ホテル近くの駐車場あたりでファンが列を作っていました。なんとなく想像できると思いますがドライバーの出待ちです。
私もとりあえず参戦。出てくるドライバーが手を振ってくれるので、結構楽しかったです。ホントに近い、目の前を選手が通っていきます。
むしろ決勝レースが残念な内容だったので、ここが一番楽しかったくらい(笑)。ということで写真多め。
なお、キミ・ライコネン選手はギリギリまで待ってたけど出てきませんでした(笑)
出待ちが終わったら指定席に行き、予選と決勝を楽しみました。ホント、1周目の第1コーナーまでは凄い盛り上がりだったんですけどね。フェルスタッペン選手が接触した後の盛り下がり方が凄かったです(苦笑)
決勝終了直後には西コースが解放されるので、観客はコースを自由に歩けるようになります。おそらく渋滞緩和のための措置なんでしょうね。
実際にコースに下りてみると、想像していたよりコース幅が狭かったり、中継ではわからない傾斜に気づけたりして結構楽しい。
西コースウォークの楽しみの一つがタイヤカス拾い。コーナーの至る所に、真っ黒で巨大な消しゴムのカスみたいなタイヤカスが落ちています。
最初はみんな我先にと拾いますが、後半になると誰も振り向かなくなるくらい落ちているので、慌てて拾う必要はないです(笑)
月曜日(決勝翌日)の過ごし方
決勝翌日も鈴鹿サーキットではさまざまなイベントが開催されます。
今回(2019年)は、
- 月曜ファンミーティング
- ウイナーズカード配布
- ホームストレートウォーク
が行われていますが、私はホテルが四日市市でこの日福岡に帰る予定だったため、遠回りになるので鈴鹿サーキットには行きませんでした。HONDAパワーユニットの選手が優勝していたら、無理をしてでもウイナーズカードを貰いに行ったと思いますが(笑)
鈴鹿サーキットのお土産事情
鈴鹿サーキットのお土産には、「タイヤカスさきいか」や「グラベルペッパー」、「モーターオイルカレー」、「アスファルトラスク」など、見た目がヤバくてユニークなお土産がたくさんあります。
ただ、お土産をあげる相手がモータースポーツ好きなら絶対ウケると思いますが、F1をはじめとするモータースポーツに興味のない職場の同僚などにあげることを考えるとちょっと迷ってしまいますね。クッキーとかクランチみたいな無難なものを選ばざるを得ない(笑)
なお、グランプリ開催期間中は、鈴鹿サーキットの売店近くにヤマト運輸が臨時の引き受け店を開設されています。日曜はお土産屋さんがお客さんでごった返しますし、持ち歩くにも荷物になってしまいますので、日程に余裕があるのであれば、金曜日か土曜日のうちに買い物を済ませてヤマト運輸から発送してもらうのがいいと思います。
あとがき(日本GPは行きたいときに行っとけ!)
ということで、F1観戦初心者による、ほんのちょっとだけ為になる情報(ほぼ自分のための備忘録)でした。
さてさて、鈴鹿のF1グランプリですが、主催するモビリティランド(本田技研工業傘下のモータースポーツ施設運営会社)は2021年までの開催権までしか保有しておりません(そもそも契約は3年更新ですが)。
近年は国内のF1(むしろモータースポーツ全体の)人気低迷やF1開催権料の高騰により、開催継続が厳しい状況が続いているようです。
実際、2019年の開催は、結構ギリギリまで決定しませんでした。私が昨年慌てて日本グランプリを観に行ったのも、「もう国内でF1は観られなくなるかもしれない」という危機感があったからです。
とりあえず来年(2021年)の開催は決定していますが、HONDAの業績不振、F1での成績不振となれば、最悪F1からの撤退、2021年をもってF1日本グランプリの終了というシナリオもありえます。私の勝手な妄想ですが。
※2020年10月2日、HONDAは2021年を最後にF1活動を終了することを発表しました。ただし、F1日本グランプリは2022年以降も開催していきたい意向とのこと(確定ではありませんが)。
ですので「いつかは鈴鹿でF1を観てみたい」と思っている方、来年のF1日本グランプリには行っておいたほうがいいんじゃないかなぁ。
以上、珍しく長文失礼しました。
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