「MiSTer FPGA」のMSXコア導入手順【2023年版】
![なぜかMSX3です。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_00.jpg)
皆さんこんにちは。タッチタイピング(ブラインドタッチ)はMSXで身に付けたシオナイト(@sheonite)です。
私は普段レトロゲームは、HDMI出力の高画質&VGA出力の低遅延で楽しめる「MiSTer FPGA」を使って遊んでいるのですが、MSXコアだけはちょっとセットアップにクセがあって、導入できずにいました。
今回、ようやくMSXコアを起動することができましたので、自分の備忘録として記事化しておこうと思います。
セットアップ手順
MiSTerのMSXコアは他のコアと違い、ROMイメージやBIOSファイルをコピーするだけでは起動しません。
VHD(仮想ハードディスク)を作ってそこにシステムファイルをインストールするという、かなり手間のかかる作業が必要になります。
ここではその全手順を紹介します。
仮想ハードディスクを作成する
Windowsのコントロールパネル「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」を起動します。
![「ハードディスク パーティションの作成とフォーマット」を起動。Windowsで検索するとすぐに出てきます。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_01-300x300.png)
それでは図の順番に作業を進めていきましょう。
![「操作(A)」タブの「VHDの作成」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_02-300x238.png)
![仮想HDを作る場所を選択します。「参照」をクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_03-300x238.png)
![とりあえずダウンロードフォルダに作成します。ファイル名は適当に。今回はわかりやすく「boot.vhd」にしておきましょう。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_04-300x169.png)
![保存場所を決めたら、「仮想ハードディスクのサイズ」を任意の容量に(私は100MBにしました)、フォーマットを「VHD」、種類を「容量固定」に設定し、「OK」を押します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_05-248x300.png)
![すると「ディスク管理」の下の方に、作成した容量の不明なディスクが表示されます。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_06-300x238.png)
![不明なディスクを右クリックして「ディスクの初期化」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_07-300x252.png)
![次の画面では「MBR(マスターブートレコード)」を選択して「OK」。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_08-300x239.png)
![すると、先ほど不明なディスクだったところが「ベーシック 99MB オンライン」に変わります。右の「99MB 未割り当て」を右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_09-300x243.png)
![「新しいシンプル ボリューム ウィザード」が開始されますので「次へ」をクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_10-300x231.png)
![「ボリューム サイズの指定」画面になりますが、ここはそのまま「次へ」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_11-300x231.png)
![「ドライブ文字またはパスの割り当て」画面になりますが、ここもそのまま「次へ」で良いです。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_12-300x231.png)
![次の「パーティションのフォーマット」では、ファイルシステムを「FAT」、アロケーション ユニット サイズを「規定値」、ボリュームラベルは任意(私は「MiSTer」にしました)、クイックフォーマットを選択して「次へ」。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_13-300x231.png)
![最終確認画面。ここもそのまま「完了」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_14-300x231.png)
![作業が完了すると作成したVHDがPCにマウントされます。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_15-300x244.png)
システムファイルをインストールする
作成したVHDにMSXコア用のシステムファイルをインストールしていきます。
必要なファイルは全て「GitHub」で入手できますのでご安心ください。
WebブラウザでGitHubのMiSTer-develに行きましょう。
![GitHubのMiSTer-develにあるWikiのリンク(位置は画像のとおり)をクリックします。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_16-300x210.png)
![右側に「List of MiSTer cores」というリンクがありますので、そこをクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_17-300x210.png)
![コアのリストが表示されますので、「MSX」を探してクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_18-300x210.png)
![次の画面で「Utils」をクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_19-300x210.png)
![「sdcreate.zip」というリンクをクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_20-300x210.png)
![右側にダウンロードボタンがあるので、そこをクリックしてファイルをダウンロードしてください。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_21-300x210.png)
![「sdcreate.zip」というファイルがダウンロードされますので、右クリックで「すべて展開」。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_22-300x244.png)
![展開先はそのままダウンロードでも構わないでしょう。「展開」を選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_23-300x222.png)
![解凍されたファイルの中にある「sdcreate.cmd」をダブルクリックで起動。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_24-300x244.png)
![セキュリティ設定によっては「WindowsによってPCが保護されました」という画面がでるかもしれませんが、気にせず「詳細情報」をクリック。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_25-300x281.png)
![そしてそのまま「実行」を選択(セキュリティ意識薄)。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_26-300x281.png)
![急に青いコマンドライン画面が出てビビります。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_27-300x157.png)
![「Enter the target drive letter:」には、先ほど作成してマウントされているVHDのドライブ番号(記号?)を入力します。私の環境では「F:」ですね。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_28-300x184.png)
![リターンキーを押すと間髪入れず「Enter a label name (optional):」と表示されます。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_29-300x157.png)
![とりあえず「MSX」と入れておきますか。そしてリターン。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_30-300x157.png)
![「Press any key to continue...」と表示されますので、素直に従って何か押しましょう。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_31-300x157.png)
![ここでこんなダイアログが表示されるかもしれません。「はい」で次へ(ここだけスクリーンショットが撮れませんでした)。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_48-300x248.jpg)
![一瞬、黒いコマンドラインの画面が出たあと「Done!」の表示が。これで完了。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_32-300x157.png)
![空っぽだったVHDドライブにいろんなファイルが保存されましたね。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_33-300x244.png)
![ゲームはこのタイミングで保存しておきましょう。わかりやすく「ROM」みたいなフォルダを作って、その中にROMイメージを保存します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_34-300x244.png)
![作業が一通り終わったらVHDドライブをアンマウントします。右クリックして「取り出し」しておきましょう。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_35-300x244.png)
MiSTerにインストールする(起動)
先程作成したMSXのVHDをMiSTerのSDカードにインストールします。
![完成したVHD。私の手順ではダウンロードフォルダに作成されました。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_36-300x244.png)
![VHDファイルを、MiSTerのSDカード内にある「MSX」フォルダに保存します。私はFTPを使って保存していますが、SDカードリーダーを使っても問題ありません。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_37-300x206.png)
![それではMiSTerのMSXコアを起動しましょう。「Computer」を選択します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_38-300x169.jpg)
![次に「MSX」を選択します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_39-300x169.jpg)
ここから先は入力操作にキーボードが必要となります。たぶんパッドだけでは無理。
![「MSX3」のスプラッシュアートの後、青い画面に「Welcome to MSX MiSTer!」と表示されたら大成功。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_40-300x230.png)
![このコマンドラインにビビらず、キーボードから「mm」と入力し、リターンキーを押します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_41-300x230.png)
![するとファイルマネージャーが起動します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_42-300x230.png)
![ゲームで遊ぶには先ほど作成した「ROM」フォルダを選択。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_43-300x230.png)
![起動したいゲームのROMイメージを選択します。](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_44-300x230.png)
![ROMの読み込みが開始されて...](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_45-300x230.png)
![無事に起動しました!](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_46-300x230.png)
![SCC音源も実機同様、綺麗に鳴ります。やったぜ!](https://sheonite.net/wp-content/uploads/2023/10/MiSTer_MSX_47-300x230.png)
MSXコアの起動手順は以上です。お疲れさまでした。
ゲームを起動するまでの動画
MiSTer FPGAからMSXコアを起動⇒「METAL GEAR 2 SOLID SNAKE」のオープニングまでの動画です。
MSXにとっては重たいゲームですが、MiSTerのMSXコアにはCPUのクロックを上げるオプションがあります。
もはや実機以上ですね。
あとがき
ということでMiSTer FPGAのMSXコア導入手順でした。
いや~苦労しました。この記事が困っている方のお役に立てれば幸いです。
ではまた。
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