「DJI Osmo Pocket」は超コンパクトでブレの少ない4K動画が撮れる小型ジンバルカメラです

これがOSMO Pocket

皆さんこんにちは。Macの動画編集ソフト「Final Cut Pro X」を持っているのに、5%くらいの機能しか活用できていないシオナイト(@sheonite)です。「iMovie」で十分だった気がする。

さて先日、香川照之の「トヨタイムズ」でおなじみの小型ジンバルカメラ「DJI Osmo Pocket」を購入しましたのでご紹介いたします。手軽に高画質な動画を撮影できるので、結構オススメです。

製品概要

DJI Osmo Pocket」は、民生用ドローンでおなじみの中国企業DJIが発売した、超小型ジンバルカメラです。

化粧箱正面
化粧箱正面

ジンバルって言葉を聞きなれない方も多いと思いますが、簡単にいうと機械式の手振れ防止装置です。手持ちで動きながら撮影をしても、ブレを打ち消すようにカメラが動いてくれるので、非常にヌルヌルした動画を撮影することができます。

化粧箱裏面。アクティベーションをスマホのアプリで行うのですが、そのアプリをダウンロードするためのQRコードがプリントされています。
化粧箱裏面。アクティベーションをスマホのアプリで行うのですが、そのアプリをダウンロードするためのQRコードがプリントされています。

同じような製品や、スマホを取り付けて同様の機能を果たす「DJI Osmo Mobile 2」といった製品もありますが、「DJI Osmo Pocket」の特徴は、とにかく小さいこと。その名のとおり、胸ポケットにもすっぽりと納まります。

箱の中身。ケースに収められた本体、充電用のUSB A to Cケーブル、iPhoneとAndroid用脱着式コネクタ、ストラップ、マニュアル類が付属。microSDカードは無いのでご注意を。
箱の中身。ケースに収められた本体、充電用のUSB A to Cケーブル、iPhoneとAndroid用脱着式コネクタ、ストラップ、マニュアル類が付属。microSDカードは無いのでご注意を。
収納ケース固定用ベルトにはスマホ用コネクタを装着していても締められるよう穴が空いています。底面にも充電用の穴が。ベルトで固定すると充電ランプが見えなくなるのが残念。
収納ケース固定用ベルトにはスマホ用コネクタを装着していても締められるよう穴が空いています。底面にも充電用の穴が。ベルトで固定すると充電ランプが見えなくなるのが残念。
ケースから取り出したところ。液晶の保護シートとカメラ部に付いている黄色い緩衝材を外して使いましょう。
ケースから取り出したところ。液晶の保護シートとカメラ部に付いている黄色い緩衝材を外して使いましょう。
端子部分のカバーを外し、スマホ用のコネクタを差し込みます。この差込が異様に固い。
端子部分のカバーを外し、スマホ用のコネクタを差し込みます。この差込が異様に固い。

カメラ、ジンバル、モニタ、バッテリーがついた製品なので、単体で動画や静止画の撮影が可能ですが、通信機能などは無いため、初期設定はスマホと接続して行う必要があります。

iPhoneに繋いで初期設定。あらかじめ「DJI Mimo」というアプリをダウンロードしておく必要があります。
iPhoneに繋いで初期設定。あらかじめ「DJI Mimo」というアプリをダウンロードしておく必要があります。
ファームウェアアップデート。こうやって今後も機能改善されていくのはありがたい。
ファームウェアアップデート。こうやって今後も機能改善されていくのはありがたい。

スマホに接続すると他にもスマホの画面をモニタ代わりに使用することができたり、撮影した動画・静止画をSNSに投稿したり、細かな設定ができたりします。カメラの向きを変えたりするのも画面が大きいのでやりやすい。

スマホと本体を支えるのが接続用端子だけなので強度的にちょっと不安ですが、「DJI Osmo Pocket」自体かなり軽い(116g)ので、扱っているうちに外れてしまう、というようなことは起こりにくいと思います。

購入して良かった点

手ブレを抑えた動画が撮れる

まぁこれがウリですからね(笑)。歩きながら動画を撮ったらこんな感じ。

このヌルヌル感。横方向のブレはよく抑えてられていますね。ただ、縦方向のブレは少し残るので、レールの上で撮影しているように見せるためには、すり足で歩くなど、工夫が必要かもしれません。

それにしてもこの画質の良さ。今まで手軽に動画を撮影するならスマホと思っていましたが、手軽さなどを考えると、今後は断然「DJI Osmo Pocket」を使うべきだなと思いました。

静止画も意外と綺麗

モード切替の黒いボタンを1回押す毎に動画と静止画を切り替えることができます。で、撮影した静止画がこちら。

静止画は4,000×3,000ピクセルという大きさ。以外に高精細。
静止画は4,000×3,000ピクセルという大きさ。以外に高精細。

静止画は今のスマホには勝てないだろうなと思っていたのですが意外や意外、結構高精細に撮れます。画像サイズは4,000×3,000ピクセル。容量は1枚あたり5MBくらい。

おそらく静止画撮影にもジンバルによる手ぶれ補正が効いているのでしょう。パンフォーカスなので背景をボカすような撮影は苦手なので一眼カメラの代わりにはなりませんが、動画と静止画の両方を撮りたいという場面だと、スマホの出番は減りそうな気がします。

まぁ、スマホには撮ってすぐSNSにアップロードできるという手軽さがあるので、完全にスマホが不要になるとは思いませんが。

小さい

本当にポケットに入る大きさです。バッグに入れておいても全然邪魔にならない。

やっぱりこういうガジェットは使ってナンボだと思いますので、日頃から持ち歩ける大きさって大事だと思うんですよね。あと、飲み会などで見せびらかすと、みんな食いついてくれます。「盗撮でもするのか?」って必ず聞かれますけど(笑)

微妙だった点

画角がちょっと狭い

画角は35mm判換算で26mm程度と言われています。スマホとそんなに変わらない感じでしょうか。

モード切替ボタンを3回押すとカメラが自分の方を向いて自撮りモードになるのですが、この時はもうちょっと広角だといいのになぁって思います。結構腕を伸ばさないと顔全体が収まらない感じ。

逆に言うと、自撮りをしない人にはあまり関係ない話かもしれません。私も自撮りはしない派なので、あんまり関係ない。どうしても広角にしたい!と言う方には、後付けの広角レンズがありますので、そちらを付けてみるという手はあります。

ちなみに私、広角レンズも買いましたので、そちらについては後日紹介したいと思います。

音がちょっと悪い

最初に動画を撮った時、ちょっとガッカリポイントだったのが音。ボイスレコーダーのサンプリングレートの低いMP3で録音した時のような、シャワシャワとしたノイズが乗ります。

上記の動画で耳をすましていただければなんとなくわかると思います。このシャワシャワ音は、マイクを外付けしても解消されないみたいです。今後、ファームウェアのアップデートで対処されると良いのですが。

あと、風切り音は結構拾いますね。強風吹き荒れる場所での動画収録には向かないかもしれません。

長時間動画はファイルが分割される

Full HDの60Pで動画撮影していると、6分40秒くらいでファイルが分割されてしまいます。

撮影そのものは継続されるので良いのですが、1本の動画にまとめようと思ったら、動画編集ソフトなどで繋ぎ合わせる必要があります。

繋いだ場合、ほんの少しだけ(数ミリ秒?)プチノイズ音と動画のコマ飛びが発生します。ですので、One Cut of the Deadな映像作品を撮りたいと思っている方は注意が必要です。

防水じゃない

防水でも防滴でもないし防塵でもない。過酷な環境での使用は想定されていません。天気の悪い日は取り扱いに十分注意してくださいね。

一緒に購入したものをご紹介

カメラと一緒にいくつか購入したものがありますので紹介します。

Samsung microSDカード128GB EVOPlus Class10 UHS-I U3対応

これがないと始まらない、記録媒体のmicroSDカードです。動画をメインで撮るつもりなので、大きめの容量のものを選びました。

amazonで買ったら超簡易包装で届いた。
amazonで買ったら超簡易包装で届いた。

書き込み速度も申し分なく、動画がコマ落ちするようなこともありません。ご安心ください。

差し込む場所と向きはこんな感じ。
差し込む場所と向きはこんな感じ。

本体に差し込む場合は、向きにご注意くださいね。

Kenko マスターG 液晶保護フィルム

液晶画面はタッチパネルになっており、フォーカスを合わせたりカメラの向きを変えたりと、頻繁に触ることになるので、保護フィルムを買いました。

所有しているミラーレス一眼の液晶にKenkoのフィルムを貼っているので、こちらも信頼と実績のKenko製をチョイス。

Kenkoの保護フィルム。2枚も入っている。
Kenkoの保護フィルム。2枚も入っている。

画面が小さいので貼る時に気泡は入りにくいと思います。ゴミには注意する必要はありますが。

フィルム貼ったところ。ジャストサイズ。
フィルム貼ったところ。ジャストサイズ。

保護する面とフィルムの大きさはほぼピッタリなので、貼る時は傾きなどに注意してくださいね。

Kenko アドバンストフィルター UV

DJI Osmo Pocket」用の保護フィルムには、液晶画面とカメラのレンズを保護する2枚セットのものが多いのですが、私はあえて、レンズ側はマグネットで脱着できるタイプで保護することにしました。

Kenko アドバンストフィルター UVプロテクター
Kenko アドバンストフィルター UVプロテクター

理由としては、安いフィルムを貼ると画質に影響しそうだなと思ったことと、貼る面積が小さいので失敗しそうだなと思ったからです。小さいフィルムだと、貼る作業をやってる時に指紋とか付けちゃいそうだったし。手先は器用な方ではありますが。

取り付けは上記のとおりマグネット式になっています。しっかり張り付くので、撮影中に落ちたりすることはまず無いです。

本体にフィルタを取り付けたところ。全く違和感なし。
本体にフィルタを取り付けたところ。全く違和感なし。

DJI Osmo Pocket」付属の本体ケースにも、レンズに付けたまま全く干渉することなく収納することができます。

付属のケース
付属のケース
フィルタ小さい。
フィルタ小さい。

フィルタ付属のケースには、フィルタ以外にも、スマホと接続するためのコネクタを一つ収納することができます。コネクタを付けた時は端子カバーを収納しておけるので、無くしたりするリスクを軽減することができます。これはいい。

付属ケースにはコネクタを収納しておくことができます。
付属ケースにはコネクタを収納しておくことができます。

今回のオススメ度

今回購入した「DJI Osmo Pocket」のシオナイト的オススメ度は★★★★☆(星四つ)です。

圧倒的に小さいのに、ブレの少ない4K動画を撮影できる驚くべき製品です。ミラーレス一眼はもとより、コンデジよりも小さい。普段持ち歩いていても全然苦になりません。

動画を撮影する際、スマホを向けると被写体(撮られる相手)に身構えられたりするのですが、「DJI Osmo Pocket」は小さくて威圧感がないからか、比較的に皆さん、自然な表情を見せてくれます。このあたりは本製品の良いところだと思いますね。

ただ、音質はあまり良いとは思えません。明らかにスマホで撮った動画の方が音がいい。これについては今後のファームウェアアップデートでの対応を期待したいところです。

他にも三脚穴がなかったり、通信機能がオプションだったりと、割り切りを感じる製品ではありますが、そこまでの拡張性は求めない、手軽にブレない動画撮影がしたい!という方にとっては、きっと満足できる製品だと思います。

ではまた。

【国内正規品】 DJI OSMO POCKET (3軸ジンバル, 4Kカメラ)

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