【2023年版】MacでWindowsキーボードの「半角/全角」(または「E/J」)キーを文字どおり入力切替に使いたい人のための設定方法

2023年4月2日

入力切替キー

※2023年4月2日更新:macOS 13 Ventura環境で書き直しました

皆さんこんにちは。Appleの「Magic Keyboard」のキータッチは絶妙だなと思っているシオナイト(@sheonite)です。

なんて言いつつ普段はMacにRealforceを繋いでいる私ですが、Windows用キーボードをMacに繋いだ時に刻印どおりに動作しなくてモヤモヤとした気持ちになるキーがあります。それが「半角/全角」キー(または「E/J」キー)。

今回はこのキーを押すたびに(いわゆるトグルで)日本語入力と半角英数字入力に切り替わるよう設定したいと思います。使用するフリーソフトは「Karabiner-Elements」です。

手順(1)Karabiner-Elementsをインストール

MacでWindowsキーボードを使用する際、ほとんどの方がインストールしていると思われる「Karabiner-Elements」。こちらを下のサイトからダウンロードしてインストールします。

Karabinerダウンロードサイト

Karabiner-Elementsのサイト。2023年4月2日現在、最新バージョンは14.11.0です。
Karabiner-Elementsのサイト。2023年4月2日現在、最新バージョンは14.11.0です。

現在の最新バージョン、14.11.0(2023年4月2日現在)の対応OSは次のとおり。

  • macOS 13 Ventura
  • macOS 12 Monterey
  • macOS 11 Big Sur

上記より古いOSに対応したバージョンも、ダウンロードボタン横のプルダウンメニューから選択できるようです。

プルダウンメニューをクリックすると、古いOSに対応したバージョンが表示されます。
プルダウンメニューをクリックすると、古いOSに対応したバージョンが表示されます。

ダウンロードされたファイルをダブルクリックで開くと、インストール用のパッケージが表示されます。これもダブルクリックで起動。

ダウンロードされるパッケージがこちら。
ダウンロードされるパッケージがこちら。

インストールは表示されるダイアログに従って進めます。簡単。

Macユーザにはおなじみのインストール画面。指示に従って進めます。
Macユーザにはおなじみのインストール画面。指示に従って進めます。

インストールが完了したら下の二つのアイコンがMacのアプリケーションに追加されていると思います。

インストールされる「Karabiner-Elements」と「Karabiner-EventViewer」のアイコン。
インストールされる「Karabiner-Elements」と「Karabiner-EventViewer」のアイコン。

「Karabiner-EventViewer」は、Karabiner-Elementsの設定を行う際、設定に用いるWindowsキーの名称が何なのかを調べるアプリです。

「Karabiner-EventViewer」を起動すると、「プライバシーとセキュリティ」の設定を変えるように指示されます。
「Karabiner-EventViewer」を起動すると、「プライバシーとセキュリティ」の設定を変えるように指示されます。
設定の「プライバシーとセキュリティー>入力監視>Karabiner-EventViewer」をONにしないといけないようです。
設定の「プライバシーとセキュリティー>入力監視>Karabiner-EventViewer」をONにしないといけないようです。

Windowsのキーボードを接続し、Karabiner-EventViewerを起動して「半角/全角」キーを押したところ、『grave_accent_and_tilde』と返されました。わからないって(笑)。

Windowsキーボードの半角/全角(E/J)キーは「grave_accent_and_tilde」が入力されているらしい。そんなの知らん。
Windowsキーボードの半角/全角(E/J)キーは「grave_accent_and_tilde」が入力されているらしい。そんなの知らん。

手順(2)Karabiner-Elementsの設定

インストールが完了したらKarabiner-Elementsを起動します。macOSの「プライバシーとセキュリティー」の設定を変えるように指示がでますので、従いましょう。

セキュリティ設定を変えるように指示があります。「Open Privacy & Security System Settings...」のボタンを押せば、macOSのシステム設定が開きます。
セキュリティ設定を変えるように指示があります。「Open Privacy & Security System Settings…」のボタンを押せば、macOSのシステム設定が開きます。
Karabiner-VirtualHDDevice-Managerがブロックされていると表示されていますので、『許可』をしましょう。
Karabiner-VirtualHDDevice-Managerがブロックされていると表示されていますので、『許可』をしましょう。
入力監視のKarabiner関連もONにします。
入力監視のKarabiner関連もONにします。

Karabiner-Elementsを起動したら、「Simple Modification」メニューから、接続しているWindowsキーボードを選択しましょう。そして「+Add item」ボタンをクリック。

Karabiner-Elementsを起動したら「Simple Modifications」でWindowsキーボードを選択して「+Add item」をクリック。
Karabiner-Elementsを起動したら「Simple Modifications」でWindowsキーボードを選択して「+Add item」をクリック。

するとプルダウンメニューが2つ表示されますので、まず左側で「Controls and symbols>grave_accent_and_tilde(')」を選択します。

左のプルダウンは「grave_accent_and_tilde(')」を選びます。
左のプルダウンは「grave_accent_and_tilde(')」を選びます。

そして右側のプルダウンでは「Function keys>f13」を選択します。

右側のプルダウンでは「f13」を選択。
右側のプルダウンでは「f13」を選択。

右は別にF13キーである必要はないのですが、とりあえず使わないキーの名称を入れます。手持ちのWindowsキーボードにはファンクションキーが12までしか付いてないので、今回は『F13』を指定しました。

Karabiner-Elements側の設定はこれで終了。
Karabiner-Elements側の設定はこれで終了。

これでKarabiner-Elements側の設定は完了です。

手順(3)macOSのシステム設定

最後にMacOSの「システム設定>キーボード>キーボードショートカット」を開きます。

システム設定の「キーボードショートカット」はここにあります。
システム設定の「キーボードショートカット」はここにあります。

キーボードショートカットボタンを押すと新たなウインドウが開きますので、左側にある「入力ソース>前の入力ソースを選択」に「F13」を設定しましょう。

「前の入力ソースを選択」をダブルクリックしたあと、キーボードの「半角/全角(E/J)」キーを押すと、F13キーが設定されます。
「前の入力ソースを選択」をダブルクリックしたあと、キーボードの「半角/全角(E/J)」キーを押すと、F13キーが設定されます。

はい、これでMacでも「半角/全角」キーが使えるようになりました。

自宅ではMac、会社ではWindowsを使っている方なんかは、この設定でかなり快適になるんじゃないでしょうか。

ということで以上、「MacでWindowsキーボードの「半角/全角」(または「E/J」)キーを文字どおり入力切替に使いたい人のための設定」でした。

ではまた。