モンハンWILDSに備えてPCのストレージを「WD_BLACK SN7100 NVMe SSD – 2TB」に換装してみた

WD BLACK SN7100のパッケージ。

皆さんこんにちは、「モンハンWORLD」ですぐ3D酔いしてしまうシオナイト(@sheonite)です。

ついに「モンスターハンターWILDS」の発売が近づいてきました。オープンワールド要素が強化されるとのことで、ロード時間の短縮やゲームのインストール容量を考えると、そろそろストレージ環境を見直すタイミングかなと。

そこで今回は、自作PCのストレージを、Western Digitalの「WD_BLACK SN7100 NVMe SSD – 2TB」に換装しました。

現在使用しているマザーボードはPCIe 3.0までの対応ですが、将来的なPCアップグレードも考慮し、PCIe 4.0対応のSSDを選択。

実際の交換手順やベンチマーク結果を交えながら、本製品の使用感をレビューしていきます。

製品概要

WD_BLACK SN7100 NVMe SSD」は、Western Digitalが展開するハイエンド向けストレージシリーズの一つで、PCIe 4.0に対応したM.2 2280規格のSSDです。

  • スペック概要(2TBモデル)
  • インターフェース:PCIe 4.0 x4 / NVMe 1.4
  • フォームファクター:M.2 2280
  • 容量:2TB
  • シーケンシャルリード:最大 7,000 MB/s
  • シーケンシャルライト:最大 6,200 MB/s
  • ランダムリード(4K QD32):最大 800K IOPS
  • ランダムライト(4K QD32):最大 900K IOPS
  • 耐久性(TBW):1200TBW
  • 保証期間:5年間

公式スペック通りなら、現在使用している「KLEVV CRAS C700 PCIe M.2 SSD(PCIe 3.0)」の約4倍の速度が出る計算になります。

パッケージの裏っ側。
パッケージの裏っ側。

ただし、現環境ではPCIe 3.0接続のため、そのままの性能は発揮できません。

中身はSSDとマニュアルだけです。
中身はSSDとマニュアルだけです。

将来的にPCIe 4.0対応のマザーボードへ移行した際に、本領発揮することを期待しています。

交換およびデータ移行手順

SSDの交換は比較的簡単な作業ですが、起動ディスクを移行するために「Acronis True Image for Western Digital」を使用しました。

手順

  1. 新しいSSDをマザーボードのM.2スロットに装着し、PCを起動
  2. Windowsの「ディスクとボリューム」を使用しSSDをフォーマットし、マウント
  3. Western Digital公式サイトから「Acronis True Image for Western Digital」をダウンロード&インストール
  4. 旧SSDの内容を新SSDにクローン(新SSDはWindowsから認識されなくなる)
  5. クローン完了後、PCをシャットダウンし、旧SSDを取り外す
  6. PCが問題なく起動することを確認
ここにSSDを入れていく。いろいろ外すのが面倒くさい。
ここにSSDを入れていく。いろいろ外すのが面倒くさい。
マザボにM.2のスロットは2つありますが、ヒートシンクは1つしか付いてないので、今回はAINEXのHM-24というヒートシンクを買いました。
マザボにM.2のスロットは2つありますが、ヒートシンクは1つしか付いてないので、今回はAINEXのHM-24というヒートシンクを買いました。
左上が新SSD、右下が旧SSDです。
左上が新SSD、右下が旧SSDです。
移行ソフトは「ツール」から「ディスクのクローン作製」を選びましょう。バックアップではないです。
移行ソフトは「ツール」から「ディスクのクローン作製」を選びましょう。バックアップではないです。
移行ソフトはウィザードに従って操作するだけ。移行元は「ソース」、移行先は「ターゲット」です。
移行ソフトはウィザードに従って操作するだけ。移行元は「ソース」、移行先は「ターゲット」です。

データ移行ソフトのおかげで、面倒なOS再インストールをせずに済みました。

マザボによってはBIOSでブート優先順位を新SSDに設定しなおす必要があるかもしれません(私の使ってるASUSの「ROG STRIX Z390-F GAMING」では設定不要でした)。

ベンチマーク結果

実際に「CrystalDiskMark」で速度を計測し、これまで使っていたSSDやHDDと比較してみました。

KLEVV CRAS C700 (PCIe 3.0) 240GB

KLEVV CRAS C700 (PCIe 3.0) 240GB
KLEVV CRAS C700 (PCIe 3.0) 240GB

私が初めてPCを組んだ際に、システムディスク(Cドライブ)用として購入したM.2 SSD「KLEVV CRAS C700」です。

当時M.2 SSDは結構高かったので、ケチって240GBの製品を購入をしていました。OS(Windows)だけだったらこれで十分。

それなりの速度といったところでしょうか。

Crucial MX500 2.5インチ SATA SSD 500GB

Crucial MX500 2.5インチ SATA SSD 500GB
Crucial MX500 2.5インチ SATA SSD 500GB

Cドライブの容量が少ないので、Steamなどゲームのデータを保存するために購入した「Crucial MX500 500GB」です。

SATA接続なのでNVMeに比べると遅いんだろうなぁと思ってましたが、やっぱりそうでした。

500GBという容量も数年前までは十分でしたが、近年はAAAタイトルをインストールするために別のゲームをアンインストールする必要が生じるなど、不便を感じておりました。

今回はそのための交換なんですけどね。

Hitatchi 2.5インチHDD 750GB

Hitatchi 2.5インチHDD 750GB
Hitatchi 2.5インチHDD 750GB

動画の保存用に搭載している2.5インチハードディスクです。

以前所有していた「MacBook Pro 15inch (Mid 2012)」をSSDに換装した際に余ったディスクだったと思います。

シーケンシャル・ランダム、リード・ライト全てにおいてビックリするくらい遅いですね。

SSDのスピードを知ったらもうHDDには戻れないなぁ…

WD_BLACK SN7100 (PCIe 3.0接続) 2TB

WD_BLACK SN7100 (PCIe 3.0接続) 2TB
WD_BLACK SN7100 (PCIe 3.0接続) 2TB

そして今回導入した「WD_BLACK SN7100 NVMe SSD – 2TB」です。

シーケンシャルはリード・ライト両方4倍強のスピードアップ!これはすごいな。

半面、ランダムの方はそんなに変わらない感じ。

現環境ではPCIe 4.0の性能をフルに引き出せないものの、これまで使用していたPCIe 3.0 SSDと比較しても速度が向上しています。

特にシーケンシャルアクセス性能が向上し、OSの起動時間やゲームのロード時間短縮などを実感できました。

「モンスターハンター WILDS ベンチマーク」のスコアアップには繋がりませんでした。まぁそりゃそうか。
「モンスターハンター WILDS ベンチマーク」のスコアアップには繋がりませんでした。まぁそりゃそうか。

購入して良かった点

アクセス速度の向上

旧SSDと比較しても体感できるほど速くなり、大容量ファイルの読み書きやゲームのロード時間が短縮されました。

特に、最近の大作ゲームではストレージの速度が快適さに直結するため、大きなメリットです。

大容量でゲームのインストール制限が減少

2TBの容量があるため、多くのゲームをインストールできるようになりました。

これまでは容量不足でゲームを削除することがありましたが、その心配が減り、快適な運用が可能に。

微妙だった点

価格がもう少し安ければ嬉しい

高速&大容量ストレージとしては妥当な価格設定ですが、やはりPCIe 4.0 SSDの中でも高価な部類。

特に、現環境ではフル性能を発揮できないことを考えると、コストパフォーマンスはやや微妙に感じます。

今回のオススメ度

今回紹介した「WD_BLACK SN7100 NVMe SSD – 2TB」のオススメ度は★★★★★(星五つ)です。

速度・容量ともに満足度は高く、ゲーム用途にも最適なSSDだと思います。巷ではPS5にもオススメだと言われております。

ただし、私のようにPCIe 3.0環境では性能を持て余すため、将来的にPCIe 4.0対応のマザーボードへアップグレードする予定がある人に特にオススメ。

「モンスターハンターWILDS」を快適にプレイするための準備としては、十分に価値のある投資でした。

ではまた!