薄っぺらい映画評「中学生円山」

2019年6月23日

中学生円山

私は非常に心配である。ただいま絶賛放送中の連続ドラマ「あまちゃん」を観て、「宮藤官九郎って凄い!面白い!」って思っちゃった人が、『中学生円山』に殺到しないか…。いやぁ凄く心配(笑)。

例えるなら、「空牙」とか「ウルフファング」で『データイーストのゲームって渋いな』なんて思った人が、「トリオ・ザ・パンチ」でズッコケるみたいな…。無理矢理ゲームネタにしてみましたが、わかる人にはわかると思う(笑)。

この映画をザックリ紹介すると、中学生の妄想を映像化した“画期的”作品です。エロい妄想しちゃうところとか、大学ノートに変なキャラ設定書いちゃうところとか、健全な中学生生活を送ってこられた皆さんにとっては、非常に共感できる内容となっております。が、逆に女性には厳しいんではなかろうか。つきあい始めたカップルがデートで観に行く映画ではないわな(笑)。

「あまちゃん」はとっても面白いけど、クドカン独特の変な成分が薄いんですよね。まぁNHKだからそれ全面に出しちゃうとマズいんでしょうけどね。そういう意味では、“平常運行なクドカン映画”でした。

上映が終わったあと後ろの方の観客が、「すごく笑えたけどよくわからんかった」と言ってましたけど、まぁ9割くらいの方は同じような気持ちになると思います(笑)。

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